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由紀のそうした反応を確認した源次郎が問う。
この話題を続けても良いと美由紀が言っているように思えたからだった。

「中学校の制服で来たのよね。」
「えっ! ちゅ、中学の?!」
5~6年振りだと言うのだから、計算すれば当然そうなるのだが、改めて「中学生」と言われると、ただ唖然とするしかない源次郎である。


(つづく)



第2話 夢は屯(たむろ)する (その1155)

「そう、中学の制服で来たのよ。もちろん、セーラー服でよ。アルバイトをさせて欲しいってね??。」
ママは、どこか空中の一点を見つめるかのようにして言う。
きっと、その視線の先には、当時の美由紀の姿が浮かんでいるのだろう。

「ア、アルバイトって???、こ、この店で、ですか?」
源次郎はプーマ靴
プーマ シューズ
プーマ
、「まさか!」と思って訊いている。
ここは、オカマの店だろうが???と。

「そ、そうよ。丁度ね、ひとりの子が辞めたから、ビルの表に“アルバイト店員さん求む”って張り紙してたの。この子ったら、それを見てそのまま上がってきたの。
あれって、学校帰りだったんでしょう?」
ママはそう解説をする。そして、最後の部分を美由紀に向けた。

源次郎はママの視線を追うようにして美由紀の顔を見る。

「??????。」
美由紀は、苦笑いを見せつつも、小さく頷く。


「お兄さんだったら、ここがどんなお店かぐらいは分かるでしょう?」
ママは開き直るように言う。

「ええ???、何とか???。」
「でも、当時のこの子には、それが分からなかったのよ。」
「じゃ、じゃあ???。」
「そうよ。普通の飲み屋さんとでも思ってたんじゃない?
ま、そうにしても、度胸があるけど???。」
「ん?