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じっと美由紀を見つめることになる。

その視線を感じたのだろう。
美由紀の方が、源次郎の視線を避けるようにする。
周囲の空間や、あらぬ方向を見やるようにして、それでもゆっくりと源次郎の方へと戻ってくる。

「一番古い記憶が、この札幌にあったのが最近分かったの。」
そう言った美由紀の言葉を実感する源次郎である。
きっと、ここがその場所なのだろう。
そう思う。


「あ、ありがとう???、付き合ってくれて???。」
間近まで戻ってきた美由紀が言う。

「い、いえ???。」
もう、何時間もその声を聞かなかったような懐かしさを感じる源次郎は、短く、それだけを口にする。

「帰ろうか???。」
美由紀が言う。

「あ、はい???。」
源次郎は、背にしていたドアの方に向き直る。
そして、そのノブに手を掛けた。


(つづく)


第2話 夢は屯(たむろ)する (その911)

と???。
源次郎は、その背中に美由紀の身体を感じた。
そう、どうやら美由紀が凭れて来たようだった。

一瞬は、何事か? と思ったのだが、それが美由紀の意思なのだと分かるのに、さほどの時間は掛からなかった。
源次郎は、ドアノブに手をニューバランス ブーツ
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掛けたままでじっとする。


「来て良かった???。ありがとう。」
美由紀が源次郎の背中で言う。

「やはり???、ここだったんですか?」
源次郎はそう言う。
ここが、美由紀が言っていた「一番古い思い出のある場所」なのだろうと。

「う、うん???、多分???。」
「た、多分?」
「確証はないけれど???、匂いに覚えがあるから???。」
「匂い?」
「うん???、この部屋の匂い???。」
「??????。」
源次郎は、改めて鼻から空