3月下旬にもなろうというのにこの寒さ。
もういい加減暖かくなって欲しいものです。。。

さて、今日は会期最終日となる
「和のよそおい―松園・清方・深水―」展 
を山種美術館に駆け込みで観に行ってきました。


ここは日本画専門美術館としていい展覧会が
多く、お気に入りの美術館です。
場所が恵比寿なので、前後の予定を考えるとつい足が
遠のいてしまうのが難点ではありますが。


日本美術独特の美、それは”美人画”です。
美人画といってもいわゆる”美人”を描いたものではありません。
女性が持つ美しさを絵に表わしたものがこそ”美人画”です。

遊女や舞妓を描いたものから、
江戸の町娘の日常を描いたものまで・・。 
その時代に流行した
着物や髪形なんかも楽しみです。


この展覧会では
上村松園、鏑木清方、伊東深水
の近代美人画三傑の作品が揃います。

特に、「西の松園・東の清方」と言われたほどに
この二名は名を馳せています。


入口入ってすぐに清方の作品が!
いきなり来たか!と思いつつ凝視。

うん、第一印象を羅列するとこんな感じ。
・パステルのような淡い色彩。そのせいか透明感を感じる。
・着物の柄で季節を表したりする繊細な表現。

全体的に繊細で小奇麗な印象。
もちろん、必要なこと以外は描かない切り捨ての美は健在です。

一方の松園。
こちらは、濃い。
そして、丁寧ですね。
細かい着物の模様も本当に細かく丁寧に描かれている。

やはり女性が女性を描くとこうなるのでしょう。
男性が女性を描く視点と力の入れどころはそもそも違う、ということに気付きます。


やっぱり、”女性”というのは男から見たら
美の象徴であり永遠に理解できないもの、なのかな?






あの憧れの

CROCKETT&JONES

そう、クロケット&ジョーンズの靴を買ってしまいました!


靴は消耗品ゆえ、あまり高いものを買うのは控えてきましたが・・

もうかっこよすぎて買ってしまいました。

見てください!
この流麗なシルエット。
ノーズがきれいに伸びてスラッと見えます。

やわらかい革で履き心地もばっちり。

シンプルかつ気品あるデザインは
スーツにもジーンズにもピッタリ。

もう言うことなし!です!


一応象徴主義に分類されることの多いオディロン・ルドン。

これまでの彼の絵の印象は 「美しい花を描く画家」です。

今まで何度か彼の絵を目にしたことがありますが、
すべて花の絵。
そのどれもが本当に色彩豊かで力強さを感じたことを覚えています。

そして、オルセー美術館展でみた「瞳を閉じて」。
はたしてこの人は男なのか女なのか?
胸元の線は地平線なのか机なのか?
不思議な印象の絵ですが、不思議と安らぎを感じました。

そんな”不思議な”ルドンについてもっと知りたい!
今回はそのルドンの回顧展、ということですが・・・
ハッキリ言ってマイナーです。

でも、それをわかりきったうえで
「あの!グラン・ブーケがやってきた!」
な~んて恥ずかしげもなく打ち出しちゃうのはウマイ!
絵をよくご存じない方はゴッホの「ひまわり」クラスの絵なのか?
と思ってしまうことでしょう。

展示は「黒」と「色彩」にわかれて展示されています。

「黒」はルドン前期の奇妙な絵がほとんど。
あのゲゲゲの鬼太郎にでてくる目玉おやじのモデルが観れます。
また、人間の感情を絵で表す象徴主義的な作品も多いですね。

「色彩」はグラン・ブーケを筆頭に、文字通り多くの色が踊る美しい絵画ばかり。
こんな巨大な水彩画ははじめて見ます。大きすぎて上がよく見えません。近づいてみると、花の形がなんだか変。こんな花あったかな?と思うほどです。
もしかして、これもなにか人間の感情を象徴した花ではない何かなのか?と妄想してしまいました。

ルドンを堪能した後は、近くのレストランで美術館の美しいライトアップを肴にイタリアンを堪能しちゃいました!





若冲、応挙、其一・・・大好物の日本画家たちの作品が家から近くの横浜そごうで観れる!

ということで、行ってきました。
百貨店の美術館ということで、設備的なことには目をつぶりつつ、観賞します。

土曜日午後のゴールデンタイムというのに空いてます。
気持ちいいですね、人の少ない美術館って。
数百年前の日本人が残した絵画に囲まれて、気分が安らぎます。

さて、作品です。

いつも観るたびに粋だな、と思うのは光悦&宗達コンビの書画。
日本人が持っていた「わびさび」の魅力全開です。
風流な書とシンプルな色使いが絶妙のマッチング。
素晴らしいのひとことです。

今回の展覧会で2つ発見がありました。

一つは琳派を継承する鈴木其一に息子がいてやはり画家であり、さらにその作品が観れたこと。

二つ目は神坂雪佳という画家の存在を知ったこと。

恥ずかしながら二つとも初めて知りました。
こうやって美術館に足を運ぶことで、どんどん自分の知識が深まっていく。

学ぶことの楽しさを、この歳になってますます感じています。


言わずと知れたバロック絵画の巨匠フェルメール。
現存する作品は30数点と言われ、そのどれもが高く評価されています。

そのフェルメールの作品3点を一堂に観れる、ということで渋谷に足を運びました。


ここは金曜日は21:00まで(!)やっているという
忙しい社会人にとってやさしい美術館。
会社の定時が18:30という情け容赦ない会社に勤めるchrysanthemenにとってはうれしい限り。

あて、予想通りというか予想以上に混雑してます・・・。
まあ、なぜか日本人に人気のあるフェルメールだからな~とおもいつつ空いている絵からピンポイントに観賞していきます。

この時代のオランダ絵画は面白いですね。
絵の中に書かれた物で暗喩する、というのはいいアイデア。
妄想が得意の自分にとっては想像力を掻き立てられます(笑)

しかもこのころのオランダは
①郵便が発達し手紙のやり取りが流行していた。
②宿屋は表はホテル、裏は売春宿。
③貿易で栄え、絶頂期にあった。

まさに恋に仕事に絶好調!といったところでしょうか。

さて、フェルメールの3点です。

「手紙を読む青衣の女」では有名なラピスラズリを使ったフェルメール・ブルーが堪能できます。
これはホントに美しいですね。金より高かったといわれるウルトラマリンの美しさは現代においても際立ちます。
(この絵を修復された修復家の方の御苦労あってのことですが)

ただ、1点「手紙を書く女と召使」は違和感を抱きました。
ちょっと他のフェルメールの絵とは違ってシャープ過ぎるんですよね。
輪郭も色の濃淡も。(むろん、窓から差し込む光の表現は彼そのものであると思いますが。)
これはホントにフェルメールの作品か?と個人的には疑問を持ちました。

他の画家はといえば・・・ヤン・ステーン以外は全くの初耳の画家ばかり。まだまだ奥は深いな、とうれしくなってしまった一日でした。



歌川国芳といえば何と言っても「相馬の古内裏」が有名な人気絵師。

その奇抜なアイデア、大胆な構図、とんちのきいた表現、支配階級に対する反発と社会風刺・・・どれをとっても普通ではない一流の作品ばかり。


絵師という単なる画家としての技量だけではなく、当時の社会を風刺する思想、これまでと違う何かを生み出そうとする意欲、それを実践するアイデアと表現。
さまざまなものを併せ持つことによって、現在を生きる我々が目にしても浮かぶイメージは「斬新」。そう、新しいんです。

300年も後の人間が観ても新しさを感じさせる絵を普通の人間が描ける訳がありません。

そんな国芳の作品展が六本木ヒルズの森アーツギャラリーで開かれています。

 


人気絵師だけあってすごい混雑。
前期と後期で作品がまるっきり入れ替わるそうなので、是非足を運んでみてください!











浮世絵風景画の名作と言えば

なんっといっても


葛飾北斎「富嶽三十六景」

歌川広重「東海道五拾三次」。



「富嶽三十六計」はすべて見たことがあるので、今回は「東海道五拾三次」を一挙に観れるまたとないチャンス。



独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ


歌川広重は歌川国芳と同い年ですね。

歌川豊国に入門した国芳とは反対に広重は入門を断られたとのこと。

初めて知りましたが、「東海道五拾三次」は版元によってちょっと違いがあるそうです。


今回は版元ごとの違いがわかるように「保永堂版」と「隷書版」が比較展示されていました。



富嶽三十六景に比べれば、それほど有名な絵はないかな・・・という印象ですが、描写はこちらのほうが細かくリアルな印象です。

なにより描かれている人々が非常に情感豊かです。


影がない平面描写にも関わらずの遠近法、雨の立体的な描写などこれらの絵が与えた影響は計りしれません。

モネやゴッホが広重の絵を見て衝撃を受けたのは有名な話。



浮世絵は世界に誇る日本文化の逸品だな!と再確認できました。

近代日本風景画の大家東山魁夷。


ふと目にしたテレビで特集を見て、有名な「窓」が長野から来ていることを知ったので、市川まで観に行ってきました。


この東山魁夷記念館に行くのは初めてでしたが、とてもきれいな美術館。

画伯の自宅近くに建設されたそうですが、まるでドイツの建物が忽然と現れたような美しい建物。



独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ


独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ


若いころのドイツ留学で大きな影響を受けた画伯の作品展示にはまさにもってこいじゃないでしょうか。



独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ


さて、展示ですが1階と2階にわかれています。

1階は画伯の経歴や使用していた顔料、ドイツ留学時の手紙や絵ハガキ、それから愛用の品などが展示されていました。


俗に言われる”東山ブルー”が「藍銅鉱(アズライト)」を用いた顔料だったのは初めて知りました。

それから深い緑を表現する「孔雀石(マラカイト)」も展示されていました。



2階には作品が展示されています。

今回の展示作品数は22点。丁度いい量です。

それほど混雑しておらず、じっくり心行くまで鑑賞できました。



今回展示されている作品は、展覧会のタイトル通りドイツ旅行にインスピレーションを受けて描かれた作品。

画伯は学生時代と老年の二度ドイツを訪れているそう。


一回目は留学、二回目は意欲を失った老年。


地位も名誉も得た老年、その一方で衰えゆく意欲とインスピレーションを感じたのではないでしょうか。

今の自分が若く意欲のあったときに留学したドイツに行ったらなにか思うところがあるかもしれない、そういう心持でドイツに向かったのでしょう。



有名な作品「窓」。

ドイツの街角にある民家の前のベンチと窓を描いた作品。



何気ない作品ですが、どことなく感じる寂しさ、このベンチに座ったであろう人々。

時代が経ってもこのベンチは同じ場所にあってこの街を見続けるであろうこと。

いつもかわらずそこにあって変わらず役割を果たし続ける。

そんなことを表現したかったのではないでしょうか。



帰り道にある大きなお寺で猫が気持ちよさそうに眠っていました。。。



独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ



昨日モンブランのカレンダーが自宅に届きました!




独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ

すごいいい紙を使ったカレンダーですが、なんと無料!!


太っ腹すぎるぞ!モンブラン!

年末年始の多忙からブログの更新が滞っていました。

ちょっと余裕が出てきたので再開したいと思います。


もちろん、買い物&美術館通いはやめてはいません。

それどころか、最近、美術館&買い物好きな友人ができたのでますます通っています!




独身貴族chrysanthemenのお買い物ブログ


さて、再開第一弾はジョヴァンニ・セガンティーニです。

セガンティーニといえば分割技法と呼ばれる手法でなんとも明るい色調の絵画を残したことで有名です。


分類的には後期印象派~象徴主義くらいになるそうですが・・・どこにも属しませんにこの人の絵は。

あえていうなら写実主義+新印象派って感じじゃないでしょうか。


分割手法とは色を表現する際、用いる色一色ではなくて、その周辺色(虹で隣の色)も併せて用いることで色彩感を豊かに表現する手法です。

線の組み合わせで塗ることによって、細かい表現も併せ持ちます。


学術的なことは別にしても、色彩豊かな明るさ+細かい表現によって、本当に美しい絵が完成しています。

chrysanthemenもいろいろな絵画を観てきましたが、第一印象でこんなに”キレイ”と思わせる絵はなかなかありません。



さて、今回の展覧会にには彼の最高傑作である「アルプス三部作」は来ていません。

これは人間の生~成長~死という過程を、アルプスの日の出~昼~夜にあてはめて表現した大画面の大作です。ギリシャ神話でも運命の三女神(糸を紡ぎ出す女神~糸を人に割り当てる女神~糸を断ち切る女神)という表現で用いられている思想(?)というかモチーフですね。



では何が目玉かと言えば「アルプスの真昼」二枚ですね。

たしかに分割手法による特徴を最大限に生かした明るく美しい二枚。

何気ない日常を表現する写実主義的表現ですが、これはキレイです。思わず見入ってしまいます。


しかもこのうちの一枚は大原美術館蔵なんですね。

本当に大原美術館の蔵の見事さには脱帽します。

大原孫三郎さんと児島虎次郎さんのおかげで、我々は日本にいながら素晴らしい名画の数々を堪能できるわけです。多謝!



chrysanthemen的に刺さった一枚が、「虚栄」。

全裸の女性が泉を鏡に髪をとかしています。そこに忍び寄る蛇・・・という絵です。

これは明らかに、蛇にそそのかされて禁断の果実を口にしてしまう「アダムとイブ」のイブ。

これまでの写実主義的表現から象徴主義的表現へと変遷していったのでしょうか。




ちなみに、セガンティーニのお弟子さんのジョヴァンニ・ジャコメッティはあのアルベルト・ジャコメッティのおじいさんだそうです。