毎朝お食事のお手伝いををさせてもらっている。まず、お茶でお口を潤してから、さじでお粥を口元まで運ぶ。開口一番"もういい"と大きく腕を振ってさじを振り払おうとする。まだ一口も食べていないのに。気をとりやおして、"美味しいお粥ですよ"声をかけてみる。口もとまでもってゆくが、すぐまた振り払おうとする。困っていたところ助けに船、ナース我通りさじを手に取り"美味しいご飯だよお"と声をかけ、違和感なくお口の中まで運んだ。不思議なことにその患者様はぱくぱくと食べ続けてたいらげてしまった。この日は一日中この事で悩み続けた。
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