キリスト教の葬儀相談室

キリスト教の葬儀相談室

キリスト教の葬儀を行う喪主様、参加する参列者の方々のために、キリスト教葬儀の内容やマナーなど、キリスト教葬儀に必要なことをお伝えし、ご質問やご相談を受付致します。

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Q:結婚話があるのですが、お墓のことでもめています・・・


私はカトリックの信者ですが、お相手の男性は仏教の家庭の長男です。

代々のお墓が仏教のお寺さんにあります。


キリスト教の信者が家族にいると、仏教の寺のお墓に入ることはできないのですか?

それに、私自身は、教会の納骨堂に収骨されたいです。



A:キリスト教の信者が家族にいるという理由で、

すべての人の埋葬が拒否されるというのは、あまり聞いたことがありません。


ただ、キリスト教式で葬儀をあげた人の埋葬は、拒否するお寺さんが多いことは事実です。


宗教の違いによって、ご結婚のお話が進まないというのは、とても残念です。

ただでさえ、日本のクリスチャンの男女比は、女性の方が多く、

男性の方が少ないと言われていますので、クリスチャンの男性と出会うことも少ないのが現実です。


ぜひ、お相手のご家族にも、お寺さんにも、キリスト教信仰をご理解していただきたいです。


キリスト教葬儀相談室Webサイト
Q:仏教は、回忌ごとのお布施が大変ですが、キリスト教もそうなのでしょうか?


仏教の葬儀や、その後1周忌、3回忌、7回忌、~~~50回忌と続く法事のお布施が大変で、

残された子孫に負担がかかってしまいます。


葬儀のお布施、戒名代で200万円をお渡ししましたが、

1周忌に10万円を包んだところ、「これでは足りない」と言って返されてしまいました。


今後のお布施のことを考えると、とても負担に思ってしまいますが、

キリスト教ではどうなのでしょうか?



A:キリスト教の場合、人によっても異なりますが、葬儀の謝礼は3~20万円であることが多いです。


年に一度行う記念会の謝礼は、1~5万円であることが多いです。

また、記念会への参加は自由です。


謝礼は、お気持ちとしてお渡しするものですから、

「これでは足りない」と言われることは、キリスト教の教会では聞いたことがありません。


キリスト教葬儀についてのご相談はこちらへ

Q:キリスト教では、仏教の「初七日」「四十九日」などに当たるものはあるのですか?


A:それぞれの教会にもよりますが、ロシア正教などでは40日祭を行う教会が多いです。

イエス・キリストが、復活して40日後に昇天したことを想いながら、

信仰者が天に召されたことを想い、平安をお祈りします。


多くの教会では、年に1度、記念会を行います。

教会での召天者記念礼拝や、共同墓地での墓前礼拝などがあります。


キリスト教の記念会・召天者記念式についてのご相談はこちら
Q:キリスト教の葬儀では、生花祭壇の色は白でなければならないのですか?


A:いいえ、白でなければならないということはありません。


もちろん、白いゆりが最も好まれていますが、

ピンクのカーネーションや、紫のトルコキキョウなど、

様々な色のお花で生花祭壇が彩られています。


ご希望の色やデザインで大丈夫ですので、ご安心ください。


キリスト教葬儀での生花祭壇の実例
質問:キリスト教の葬儀は伝道・勧誘の機会なのですか?


母の葬儀をあるキリスト教の教会にお願いしました。


母や私たち家族はキリスト教の信者ではないのですが、

母も私たちも幼い頃にプロテスタントの教会の日曜学校に通っていて、親しみを持っていました。

また、お寺では、戒名やお布施、3回忌、7回忌などの回忌ごとのお金の支払いが大変だと思いました。


けれども、母の葬儀をこころよく引き受けて下さったのはありがたいのですが、

「ぜひ、未信者の方々の伝道のためにしましょう」、

「キリスト教を知らない方々に、素晴らしい福音を広めましょう」、

ということばかりが強調されていました。



私たち家族としては、

「故人のために」、

「遺族の慰めのために」ということを期待していました。



回答


伝道熱心な牧師先生の場合、

やはりキリスト教を広めること、永遠の救いを伝えることに力が入ってしまうと思います。


ただ、おっしゃる通り、キリスト教の葬儀の目的は、故人様が天に召されたことを覚えること、

神さまに委ねて平安を祈ること、ご遺族の悲しみに寄り添うことです。


もっとも、故人様のご希望で、

葬儀で参列者に福音を語って欲しいと牧師先生にご依頼している場合もあります。



ですから、キリスト教葬儀相談室では、

まずは故人様のため、ご遺族のため、ということを心がけています。


キリスト教葬儀でお花料不要の場合(香典辞退)についての質問


お世話になった方のお母さまがなくなり、その方がプロテスタントの信仰者でしたので、

教会で行う前夜式、葬儀のご案内がありました。


「お花代はいただきません」と書かれてあるので、

仏式でいうお香典はいらないという意味だと思うのですが、

代わりにに何かお持ちした方がいいのでしょうか。



キリスト教葬儀でお花料不要の場合(香典辞退)についての回答


お花料が不要とされている場合、香典の辞退と同じですので、

何も持っていかない方がよいです。


お花料を参列者からいただかない場合、

たいていは返礼品もお渡ししないか、または簡素な品物になりますので、

何か特別にお渡しすると、その分の返礼をしなければならなくなります


故人様、あるいはご遺族と、とても親しい間柄なのでどうしても何か贈りたい

という場合の他は、何もお持ちしなくてかまいません。


心を込めて、故人様の平安をお祈り致しましょう。

信仰者の死と復活についての聖書の御言葉をシェアさせていただきます。

(投稿者:キリスト教葬儀相談室)


「眠った人々のことについては、兄弟たち、

 あなたがたに知らないでいてもらいたくありません。

 あなたがたが他の望みのない人々のように悲しみに沈むことのないためです。

 私たちはイエスが死んで復活されたことを信じています。

 それならば、神はまたそのように、

 イエスにあって眠った人々をイエスといっしょに連れて来られるはずです。

 私たちは主のみことばのとおりに言いますが、主が再び来られるときまで生き残っている

 私たちが、死んでいる人々に優先するようなことは決してありません。

  主は、号令と、御使いのかしらの声と、神のラッパの響きのうちに、

  ご自身天から下って来られます。それからキリストにある死者が、まず初めによみがえり、

  次に、生き残っている私たちが、たちまち彼らといっしょに雲の中に一挙に引き上げられ、

  空中で主と会うのです。

  このようにして、私たちは、いつまでも主とともにいることになります。

  こういうわけですから、このことばをもって互いに慰め合いなさい。」

                         (聖書・Ⅱテサロニケ4:13~18)






キリスト教葬儀相談室
キリスト教の葬儀に行くと、初めに目を惹くのはやはり生花祭壇です。

式が始まる前に式場に着くと、華やかに彩られた生花祭壇が飾られています。


奥様が好きだったお花や、心地よい香りのお花、

キリスト教の宗教的な意味を込めたデザイン、

あるいは、ハートのデザインなど、

それぞれの方のお気持ちが表現された生花祭壇が飾られています。


ひと昔前までは、仏教の葬儀では白木の祭壇が主流でしたが、

現代では、同じような生花祭壇が飾られるようになっているそうです。


やはり、心に響くものがあるのでしょう。


こちらにキリスト教葬儀での生花祭壇の実例が掲載されています。