Crazy Dream -2ページ目

蟻(5)

明るくなった。

何事もなかったようだ。

は流れ続ける。

周りには少しずつ家が見えてきた。

もう少し行ったら街があるのかな。

冷めた風か頬を撫でる。

向かい風だ。

のスピードが落ちてきた。

川底を覗く。

鮎の群れが追ってきた。

朝に食ったから仇を討ちに来たのか。

食われたいのかと川底に囁いた。

群れは一瞬、形を崩した。

川底に手を突っ込む。

痛い、噛まれたらしい。

すると蟻がどうやったか良く見えなかったが、

鮎を仕留めた。

その鮎が浮かんできた。

それを掴んで食う、生で。

血の味だ。

きっともうすぐだ。

蟻(4)

そういえば、昨日居たは不思議だった。

から空を見ても暗かった。

それなのに、の中に木漏れ日があった。

そんなことは知らん顔して、

いつものように朝日が眩しく輝く。

それを感じながら、あのに別れを告げる。

ここは多分、山岳地帯の中のなんだろう。

周りにがたくさんあるからだ。

ということは、いつか平地に着くかもしれない。

これで家に戻れるのか。


立って流されるのを待つのは疲れるので、

仰向けになってを眺める。

いつまで流されるのだろう。

と、考えていたら、

不意にが一瞬のごとく光って

暗くなった。

蟻(3)

起きると、周りに霧が立ち込めていた。

目の前に、鮎が置いてあった。

蟻達が狩ってきてくれたのだろうか?

って泳げるのかあ。

腹が減っていたので食う、生で。

血の味だ。

とりあえず感謝する。

蟻達はどこにいるのだろう。

そういえばすぐそこにが流れている。

の向こうを眺めていたら、

が迫ってきた。

そして、それがこっちの岸に着く。

良く見ると、蟻達が運んで来たようだ。

こので川を行くのか。

大丈夫だろうか。

試しに乗ってみる。

思っていたよりは安定している。

これなら行ける。

流れに乗って行くらしい。

流れに任せよう。

蟻(2)

蟻の巣の中に「ありがとう」と囁いた。

すると、の中から蟻が数匹出てきた。

彼らは僕をどこかへ導くかのように動く。

その後ろについていくことにした。

彼らは森の奥に行くらしい。

どんどんが暗くなっていくのに、

不思議にが光っていたからついていける。




もう3時間くらい歩いただろうか、

するとそこに平らな場所があった。

蟻達はここで寝ろとでも言うかのように、

僕の周りを周っている。

従うようにそこで、横になった。

蟻(1)

向こうに一条の光が見える。

ここは・・・森か・・・

が照らしている方へ行ってみる。

そこへ行くと足元の土に小さな穴が空いている、

良く見るとそれは蟻の巣のようだ。

木の葉が踏まれる音を聞いた。

アレが追ってきたか。

逃げるために走ろうとしたが、足が滑って転ぶ。痛い。

だが、そんなこと言ってる暇はない、

アレが来るのだから。

立ち上がって足元に注意しながら走る、

と崖にぶち当たった。

横はなぜか川が流れている。

しかも向こう岸が見えないほど川幅があるようだ。

泳ぎ切るのはどうやら無理なようだ。

崖を登る道を選ぶ。

崖の途中にある草や植物を頼りに登るが、

上を良く見ると空は暗い。

さっきのは何だったのだろうか。

と思っていると、

手の力が緩んで地面から4mほどの高さから落ちてしまう。

痛い。

アレが来る。

周りを良くみると木があってそこの近くにまた一条の光があった。

そこへ行くとやはり蟻の巣があった。

穴に「助けてくれ」と叫ぶ。

すると、中から蟻の大群が出てきた。

アレに向かって行った。抵抗する事も無く、食われていく。

蟻達が巣に戻って行く。

アレが居た所には謎ながら一条の光が射していた。

そして、蟻の巣が生まれていた。

アレやあの一条の光は何だったのだろうか。