中国武術仲間より面白いという評判を聞いてこれを見ました。

タイトルからしてB級のにおいがプンプンしていますが、調べてみるとストリートファイターIIのダルシムの元ネタだったり、キルビルのゴーゴー夕張の元ネタだったりと結構影響力のあるB級映画だったようです。知らなかった・・・。

全体的にチープなザ・B級的な空気を醸し出していますがそれに劣らない珍妙な格闘家たちもいい味を出しています。ストーリーにほとんど影響を与えない格闘大会の場面が結構長く描かれていて「このまま格闘大会で話が進むのかな？」と思いきやギロチンマスターの乱入で大会はメチャクチャになってしまいます。

ちなみに、ギロチンマスターは清朝の刺客なので反清復明思想の蔡李佛拳は狙われてしまいます。まあ、どうでもいいですが一応歴史豆知識。

格闘アクションは攻撃の受けのテンポがずれていて攻撃側が防御側の動きにあわせて動きを止めたり、当たっていないのに当たった効果音がしたりします。

「勝つためには手段を選ばない」

これが主人公にも敵役にも共通する価値観である意味すがすがしいです。強いとはいえ、盲目の老暗殺者であるギロチンマスターと戦うのにトラップを仕掛けた場所に誘い込んでますからねえ。

なかなか面白いカンフー映画でした。Kさん、ありがとう！

ちなみに、話に聞いていたようにオープニングがかっこういいです。

片腕カンフー対空とぶギロチンのオープニング