朝也のおしゃべり!-rps20110922_222431.jpg

今日は少し遅めの衣替えをしました。

着物は時季によって着るものが決まってますから、衣替えは我々噺家の大事な年中行事です。

絽(ろ)などの夏物を着る時季は7~8月で、単衣(ひとえ)の着物は6月と9月、10月~5月は袷(あわせ)の着物を着るのです。

ですので、本来なら既に夏物はしまって単衣の時季なのですが、今年は特に暑い日が続いていたので、まだ夏物を着ていました。

地球の温暖化は伝統芸能の世界にも影響を与えているのです(笑)

以前、寄席で9月になったので単衣の着物を着ていたら、楽屋で一緒になった桂文楽師匠に

「まだ、単衣じゃ暑いだろう。日本には“名残の絽”、っていい言葉があるんだから、9月20日位までは夏物でいいんじゃないか。俺もまだ夏物だよ。」

と言われたことがありました。

“名残の絽”、いい言葉ですo(^▽^)o

言葉自体に色気があるというか、なんとなくもの悲しい感じもしますし、日本語の美しさが凝縮されてるような気がします。

それ以来、私は9月20日までは夏物を着るようになりました。

ですので、この時期に衣替えをしたのです。

夏物と冬物の入れ替え、無事終了しました。

さぁ、明日からは単衣だぁ(^^)/

写真は本日入れ替えを終えた私の箪笥。