ペンタックスのコンデジ、Optio W80。
すでにiPhone 3GSが発売され世の中はスマートフォンに一気に傾き始めるタイミングだったけど、
当時のiPhoneは防水ではなく、このOptioは防水。
アウトドア好きの私にとって、ここは大きかった。
で、センサーはCCD。
その後のデジカメで主流となるCMOSセンサーとは一線を画する方式。
で写りはどうなのかといえば、こんな感じ。
もちろん全て、JPEG撮って出し。まずは、大阪梅田の春。
空は白飛びしているし、全般的に暗い。
最近のHDR補正バリバリのiPhone写真を「綺麗」だと感じている人には、耐え難い画質かもしれない。
こちらは、フェスティバルホールから。
こちらも全般に暗いんだけど、フィルムの時の質感てこんな感じだった。
最近のミラーレスカメラのように、バキバキではなかった。
実際に見ている感じに近い気もする。
同じところから夜。
最新のカメラのような明瞭さは皆無だけど、ちょっとピンぼけした感じとか、ノイジーな画質とか、
ああ、写真てこうだったよなという懐かしい絵になっている。
日中の代々木上原。
これは空の青も捉えているし、陰影くっきりで立体感がある。
HDR補正して影のない絵が出力されるiPhone写真より、はるかに「良い写真」だと私は思う。
夏の陽射しを撮ろうとすると、盛大に白飛び。
この辺りに限界感じていて、私は一眼レフはずっとフィルム・カメラ(PENTAX MZ-5)を使い続けていた。
で、私を変えたのがこの2014年発売のNIKON デジタル一眼レフD3300。
デジカメは画質が悪い!と思い込んでいたのに、2009年のPENTAXからわずか5年で、劇的に画質が向上していたのである。
正直、驚愕だった。
それから11年経っていまは2025年だけど、D3300の画質はいまでも通じる。
このカメラを買って、「もはやフィルムカメラの一眼はいらない」となり、
一気にデジタル化を迎えたのが私のカメラヒストリー。
センサーはCMOSへと世代交代している。
でも、ペンタックス Optio W80の絵も、唯一無二というか、
なんともいえない味がある。
というわけで、もはや使っていないD3300も、たまーに引っ張り出してレトロ撮影するOptio W80も、
捨てることも売ることもできないのです。
カメラって、プロだったら絶対性能がものを言うのだけれど、
私のようなアマチュアには、「ヒストリー」とか「味」の方が満足度高めるのに重要な気がしています。















