1)転機
こんにちは。
私は三重県生まれ、幼い頃から健康や癒しの仕事に触れる環境で育ちました。
6歳の時、父を病で亡くしたことが、私の人生の大きな転機となりました。
母は治療家として生計を立て、患者さんからの感謝の言葉を受けて輝いていました。
その背中を見ながら、健康に携わる仕事が人を幸せにする力を持つことを実感し、「いつか自分も人を癒す仕事がしたい」と心に決めました。
そんな私にさらなる気づきを与えたのは、15歳で始めた少林寺拳法です。
ツボや急所を学びながら、人の体には自然治癒力という不思議な力があることに感動しました。
その後の進路選択に迷いはなく、高校卒業後は鍼灸やカイロプラクティックを本格的に学ぶ道を選びました。
しかし、勉強を重ねる中で、体調の悪化という新たな試練が訪れます。
2)体調不良の経験
当時、私はひどい花粉症や便秘に悩み、健康について学びながらも、自分の体が「不健康」だという違和感に苦しんでいました。
牛乳を1日1リットル飲めば強くなると思い込んでいたのも裏目に出て、体調は悪化する一方。
さらに、周りと比べて劣等感を抱え、「自分が健康の仕事をする資格があるのだろうか」と思い悩む日々が続きました。
そんな時、22歳で渡米し、アメリカの解剖学留学で新しい世界を知りました。
体の仕組みを徹底的に理解することで、自分の体と向き合う大切さに気づきます。
その後、大阪で鍼灸の国家資格を取得し、10年の修行期間を経て地元で開業を果たしました。
しかし、そこでも新たな壁にぶつかります。
3)修行
1日30人以上の患者さんを診るほど忙しい日々の中、整体だけでは改善できない症状があることに気づいたのです。
患者さんの悩みを聞く中で「もっと根本的な体質改善が必要だ」と感じ、自分自身の便秘や花粉症の改善を目指して腸の研究を始めました。
その結果、腸をほぐす「腸もみ」を発案。腸もみは私自身の体質を改善してくれただけでなく、多くの患者さんから感謝の声をいただけるようになりました。
4)事業へ
30代にはさらに新しい挑戦が始まります。
腸もみを体系化し、スクールを立ち上げて他のセラピストを育てる活動を開始。
出版やメディアで店舗拡張するも一方で、社員の退職や経営の悩みなど、次々と訪れる壁に何度も心が折れそうになりました。
それでも、心理学やコーチングを学び直すことで、人との関わり方を見直し、スタッフや患者さんとの信頼関係を築くことができました。
40代からは、新たな発見が私を待っていました。
それは「脳」の重要性です。
腸もみを通じて患者さんの体を整える一方で、脳がストレスや疲労の影響を大きく受けていることに気づいたのです。
そこから「脳もみ」を開発し、腸と脳のケアを一体化させたアプローチ(脳腸相関セラピー)で患者さんの根本的な健康改善を目指すようになりました。
5)育成の夢
過去の辛い経験や挫折が、私をこの道に導いてくれました。
あの時、自分の体調不良や経営の失敗から逃げずに向き合ったからこそ、今があります。
現在では、腸もみと脳もみを通じて体質改善をサポートしながら、次世代のセラピストを育成することに力を注いでいます。
もし、あなたも新しい挑戦をしたいと思っているなら、過去の経験や辛い思い出がすべて力になると信じてください。
私がそうだったように、あなたも「誰かを癒せる存在」に必ずなれます。
心と体、そして脳を整えることの素晴らしさを一緒に伝えていきましょう!