アニメ版で減少&増加した風見智彦の出番・台詞の比較表 | Anotherを愛する会

Anotherを愛する会

原作:綾辻行人『Anotherシリーズ』のファンサイト。
主に同人小説とSSを掲載しています。
現在はイラストの勉強中なのですが、双極性感情障害・ADHD・睡眠障害を患っている為、捗っていません。
将来は手描きMAD制作もマスター出来たらと夢を見ています(遠い目)

何となく風見智彦のニコニコ大百科の記事のスレの某レスを読んでいたら、当時2ちゃんねるの風見智彦のスレの某レスを思い出し、何となく当ブログの記事においても原作小説と比較した場合のアニメ版で減少・増加した出番・台詞や改悪点の一覧を記事に載せたいと思ったので、今更ながらブログ記事を投稿してみました。

 

【アニメ版で減少した原作小説における風見智彦の出番・台詞+α】

①お見舞いの際に恒一が死者かどうかを確認する為に握手する風見 → 赤沢に変更

②恒一を校内案内しながら超常現象について探りを入れる勅使河原と風見 → カット

③恒一が<いないもの>の鳴に話しかけてしまった事を不安がる勅使河原と風見 → カット

④恒一が修学旅行や26年前のミサキについての話題を出し、不安がる勅使河原・風見・桜木・三神 → 風見のみカット

⑤桜木の死後、恒一が学校に復帰した際に真っ先に話しかけられる風見 → カット
※この日風見が学校を欠席?したと思われるのはアニメ版オリジナル

⑥水野姉の死の翌日、恒一を第二図書室まで探しに来て先生に呼ばれている事を告げる風見 → 赤沢に変更

⑦高林の死を電話で望月に伝える風見 → 風見のみカット

⑧恒一を<いないもの>として扱う三神・和久井・望月・風見・勅使河原 → 風見のみカット

⑨風見の「いや、あのときはさすがに……いきなりそんな話をできる空気じゃなかったから。」という台詞+α?(前述の台詞以外は誰が誰の台詞なのか明確に記述されていない) → カット

⑩久保寺先生の自殺の際、最も血飛沫を浴びる被害者としてクローズアップされる風見 → 中島に変更・風見は描写省略

椅子から立ちはしたものの、そのまま床にへたりこんでいる女子 → 小椋
机に突っ伏して頭を抱え込みながら物凄い金切声を上げ続けている女子 → 江藤
四つん這いになってげえげえと喉を鳴らしている男子 → 和久井

……と、名無しのモブ達はしっかりと描写している癖に、何で名前が判明していて最も詳細が描かれている風見だけ省略されたのが謎すぎる。

⑪恒一と鳴が<いないもの>の役割を解除された後、屋上で勅使河原が風見について話題を出す → カット

⑫恒一が合宿について千曳に質問しに行こうとした際に一緒に行きたがる様子を見せる勅使河原と風見→カット

⑬合宿についてクラスメイトと話し合う風見→カット

⑭風見は真面目なだけが取り柄で臆病だから、テープ探しのメンバーには向かないと勅使河原から省かれる件 → カット

【アニメ版で増加した原作小説と比較した場合の風見智彦の出番・台詞】

①3話における「……西高」「頑張ってる所さ」「ぼくからすれば君が変わってないだけに見えるんだけどね」「ぼくは、君が知らない君のことを知っているよ」「それぐらい腐れ縁ってこと」というアニメ版オリジナルのシーン

②3話における恒一が屋上にいた<いないもの>の鳴の姿を見つけて彼女の元に向かおうとした際に、彼と行動を共する役(原作小説・コミカライズ版では望月の役)

③合宿において和久井が喘息の発作を起こした際に、「おい、和久井。大丈夫か」と声を掛ける役(原作小説では前島の役)

④勅使河原に二階から突き落とされた後の言動は全てアニメ版オリジナル

 

当時の自分はてっきり①のアニメ版オリジナルシーンにおける「ぼくからすれば君が変わってないだけに見えるんだけどね」~「それぐらい腐れ縁ってこと」の台詞は、合宿におけるクライマックスで勅使河原と無事に和解するという伏線だと思っていたんですけどねorz

 

【アニメ版における風見の改悪点】

①原作小説・コミカライズ版・実写映画版では基本的には“勅使河原とは対照的な真面目でしっかり者の優等生”・“人一倍気が弱い臆病者”・“勅使河原や望月と並ぶ恒一の親しい友人”というキャラ設定 → 原作小説のキャラ設定ガン無視で、発狂して無差別に女子生徒二名を惨殺し、恒一にも襲い掛かる汚れ役に改悪される。
何より金木&松井達を殺害した動機が意味不明だった事が致命傷だった(水島監督が言葉を濁している為、真相は判明していないが、一般的には偶々運悪く通り掛かった所をとばっちりを受けたという説が最有力らしい)。

②原作小説の風見にCP・片想い設定は一切無し。敢えて言うなら、恒一がクラス委員長のコンビだった風見と桜木を「お似合いの二人だった」と評しているだけ。 →  三年三組の構成員の中で真っ先に亡くなる桜木に対する片想いというアニメ版オリジナルの設定が追加される。そして風見が桜木に好意を抱いていた事を伺わせる場面は決して皆無ではないが、明らかに描写不足である為、唐突な印象を抱いてしまう。何よりアニメ版の演出では風見が桜木に疑似恋愛しているストーカーにしか見えなかった。

③原作小説では合宿で勅使河原に二階から突き落とされた後、無事に保護されて生還し、恒一から勅使河原と風見なら無事に和解するだろうと言われている。コミカライズ版でも同じく無事に保護されて生還し、本作では勅使河原の事を笑って許す人格者として描かれており、勅使河原と赤沢が良い雰囲気になるのを陰ながら見守った。 → 赤沢に後頭部を鉄パイプで殴られてこれが致命傷となり死亡する。よって、勅使河原と和解する事も叶わず、風見本人は勿論の事、勅使河原と望月の株まで下がった挙句、人によっては赤沢や桜木に対する印象まで悪くなったという、最悪最低の非常に後味の悪い結末となってしまった。

 

【アニメ版における風見の不遇な点】

①存命のメインキャラ&対策係のメンバーの中で唯一OP未登場。
原作小説では名前のみのモブキャラでしかない中尾・小椋・高林、アニメ版オリキャラの綾野・王子・猿田・金木・松井、三年三組の構成員ではない水野姉ですら登場しているのに何故……?
但し、blu-ray/DVDで新規追加された12話のOPでは登場する(余談だが鳴・恒一・柿沼・有田も登場する)。

Another 凶夢伝染 キャラクターカットシーン集 - ニコニコ動画 (nicovideo.jp)

②存命のメインキャラ&対策係のメンバーの中で唯一水着回不参加。

③コミカライズ版ではテープ探しのメンバーに参加したが、アニメ版では不参加で代わりに鳴の出番に回される。

④合宿で勅使河原に突き落とされた時に原作では雨で泥濘るんだ地面の上に転落したが、アニメ版ではコンクリートの上に転落する。

⑤鳴の「風見くんは違うよ(死者じゃない)」という台詞 → カット

⑥アニメ版の<八月の死者>の中では、かなり地味な死に方をしていると言っても過言ではない。

地味な死に方という点では〇〇(死者)もそうかもしれないし、視聴者の印象に殆ど残らない虚しい死に方をしているという点では川堀もそうなのだが……。

⑦版権イラスト・設定資料集・キャラブック・キャラソンでの扱いも不遇。
キャラブックでは三年三組の生徒の代表達として担当声優達からのメッセージがあったんだが、鳴・恒一・赤沢・勅使河原・望月と来てラスト一人は杉浦。何故かメインキャラの風見と桜木の二人は省かれる。

キャラソンのジャケットには歌っていないにも関わらず一人だけ大きく描かれている。

↓余談だが赤沢と風見の中の人達のやり取り

Xユーザーの米澤 円さん: 「そして明日はAnotherのキャラソン発売日でもあります!わくわく!!(≧ω≦)」 / X (twitter.com)

Xユーザーの市来光弘さん: 「風見『え?………え!?』←二度見 RT @yone_mado: そして明日はAnotherのキャラソン発売日でもあります!わくわく!!(≧ω≦)」 / X (twitter.com)

2ちゃんねるにおける風見スレで某ユーザー達がレスしていた事ですが、風見のジャケ絵描いてくれただけでも有難いと考えるべきなのかも知れませんが、アニメ版におけるあの悲惨極まりない扱い方を見せ付けられた後では、とてもじゃないけど感謝の気持ちを持てないんですよねTT 原作小説並みの扱いであのジャケ絵なら素直に喜べたかも知れませんけどね;;

 

【アニメ版における風見の件についての個人的な感想】

……まぁアニメ版の風見の扱い方が雑になった最大の原因は尺の都合だから、ある程度は仕方ない部分はあるんですけどね。

更に赤沢のゴリ押しによる犠牲となったという点においても、本作の主人公が男性という時点で客層のメインターゲットは男性だろうから、女性キャラが男性キャラより優遇されるのもある程度は仕方ないと思いますし……。

でもぶっちゃけ原作小説より増加したアニメ版における風見の出番と台詞って、最終回での凶行シーン以外はほぼちょい役や一言~最大五言位の僅かなものですからねorz

風見の件について改心した事と今更何を言っても仕方ないと気付いて諦めモードになった自分ではありますが、本音を言えば今でも心の何処かで「コミカライズ版の様な活躍と勅使河原との男の友情が見たかった」という想いがある事は否めませんねTT

何れにせよリメイク版の制作が決定し再び映像化される事になったら、是非共・原作レイプや公式いじめの汚名を返上して欲しいです><

<追記:2023年11月26日>

追記・修正を行いました。

更にキャラブックにおける担当声優からのメッセージについては、正確にはメインキャラの桜木も省かれていました。自分の確認ミスでした。桜木ファンの皆様、本当にごめんなさい。大変申し訳ないです。

 

<追記:2023年11月26日>

追記・修正を行いました。