書家 矢部澄翔公式ブログ ~design your smiles☆書道で愉しむ感動LIFE!~ -8ページ目

書家 矢部澄翔公式ブログ ~design your smiles☆書道で愉しむ感動LIFE!~

女性書家矢部澄翔の日々の出逢いと感動を気ままに綴った、書道ブログです。

こんにちは、澄翔です。

先週の台風が通りすぎた翌日、
島根県書写教育研究大会で講演会出席のため、
松江市に出張して参りました。






講演テーマ:書道で世界と笑顔で繋がる世界書紀行。
揮毫:「游於藝」孔子 論語より。



たくさんの校長先生方と
同時に会話をさせていただいたのは
人生初体験!

学校の校長先生の話を聞くのは、
テレビでいじめや自殺があった時の謝罪会見など、
暗いニュースの時ばかりでした。

しかし、今回校長先生方が2日間
一緒に松江市内をご案内してくださり、
短い時間の中での交流から、
ご父兄や生徒さんへの想いや教育への熱意などを
ひしひしと感じました。


校長先生が廊下で中学生とすれ違った際のやりとり。

校長:「お!今日の大会はどうだったか?」
男子生徒:「はい、勝ちました」
校長:「よかったなー!頑張れよ!」

少なとも私のが現役学生時代に、このような会話を
校長先生や学校の先生としたことはないし、
あまり見かけたこともありませんでした。
生徒の成長を父親のように暖かく見守っている
校長先生の愛を感じましたね。


民間の敏腕経営者が学校の先生になれば変わるのかなと
思ったこともありましたし、
実際にそうした事例もあるようですが、
なかなかうまくいかないのが現状のようです。

「どんなに立派な経営者で、正しいことを言っても、
人は理屈じゃ動かないんですよ。」

そうおっしゃってました。
そのために、こどもたちや教員達と
地道な人間関係や信頼関係を築き、
学校を良くしていこうとしているんだなーって、
感動した一コマでした。


出雲や松江を存分に楽しんだその夜は、
お酒を交わしながら教育について
熱~~く語ったのでした。


そして、翌日、
書写研究のための公開授業を見学させていただきました。
学校の書写授業の見学は、書家になって初体験!




学校での書写教育、私の考える書道教育では、
立ち位置が違うため内容もやり方も異なります。

学校ではみんなが正しく美しい字を書けるよう
指導要項に沿った学習を進めなければなりませんが
私のような個人的書道塾では
講師の理念に沿った自由な指導が出来ます。
でも、生徒さんや書への思いは一緒だと感じました。


先生方のお話を伺っていると、
左利きが多い、
鉛筆の持ち方が悪いのでなおしてあげたい等、
根本的な悩みを抱える先生方が
とても多かったように見受けられました。

私は個人的に、
これらは「環境」による影響が多いような気がします。

わかりやすい例をあげると、
お箸や鉛筆。

幼少の頃からまわりにきちんと出来るように
誘導してあげられる大人がいるかいないか、
そもそも、一番身近にいるお手本となる大人であるご両親が
鉛筆を正しく持てるのか?
という根本的な問題です。

学校の授業だけではどうにも解決できない課題は
地域やご家庭が協力しないと乗り越えられないものも
多々あると思うのです。

これらも課題の一つではありますが、
書の教育を通じて
未来の日本を担う子供たちの才能を
いかにして引き出し伸ばしてあげられるか、
これが私にとっての大きなテーマでもあったりします。

終身雇用は崩壊し、
自分の力で生き残らなければならない時代は
遅からずやってきます。

そういう時代に学校は何を求められるのでしょう?
書で何を伝えられるでしょう。

私が学校生活で得た、
一番大きいものって何か考えました。

埼玉県内で最も「校則が厳しい」と言われる
女子校に通ってました。
勉強だけ出来ても当たり前、
部活で全国大会に出場しても認められない、
一つだけ頑張ればいいというのは社会で通用しない、
ということを教えられた
「文武両道」をモットーとした学校でした。

私の高校時代は、
勉強は落ちこぼれで部活一筋の生活でしたが、
日々の勉強と365日部活生活を両立し乗り越えたことで得たものは
「不屈の根性」
ではないかと思いました。
あとは涙を共に流した一生の「仲間」かな。


勉強が出来ることよりも、
どんなに辛い状況になったとしても、
追い込まれたとしても、
挫折しないで何度でも立ち上がることが出来る強い精神性、
日本人魂っていうのかな、
これが根底にあれば何でも出来るてしまう気がします。

「書道」は、見えない部分でのメンタル力を鍛えたり、
日本人としての礼を学ぶ機会だったりと、
絶対に社会のために一役買っていると信じてます。

講演会でお話をさせていただく前に、
子供たちの書写授業も見学させていただくことが出来、
学校の先生の書写教育の現状のお話を伺う事も出来、
改めて私塾でどう指導していくべきか、
教育者目線で深く考える良い機会をいただきました。


県内の小中学校の校長先生方と、講演会終了後記念撮影^^
リクエストを受け、サイン色紙を揮毫させていただきました。


御世話してくださった吉野校長先生はじめ、
ご縁をいただきました烏田校長先生他
訪問した先々の校長先生や御世話になったすべての先生方に
深く感謝申し上げます。
松江市の書写教育の発展を心よりお祈り申し上げます。

澄翔拝