こんにちは。

美容師として20年以上、

短パンははいて20年以上のイセキです。

 

寒さが本格的になってくると、お店のお客様から増えるのが「最近、なんだか頭が痒くて……」というご相談です。

「しっかり洗っているのに」「フケが出て恥ずかしい」と、自分を責めてしまう方もいらっしゃいますが、実はその痒み、あなたが毎日を一生懸命に過ごし、頑張りすぎているサインかもしれません。

今日は、特別な道具も難しいテクニックもいらない、冬の頭皮をいたわる

「優しいケア」

のお話をさせてください。


なぜ冬になると、頭皮は「痒み」という声を上げるのか

冬の空気は、私たちが思う以上に乾燥しています。お顔がカサカサしたり、かかとがひび割れたりするように、髪に隠れた「頭皮」も同じように乾燥と戦っています。

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特に冬の痒みの原因は、大きく分けて3つあります。

  1. バリア」が溶け出している

    1. 寒いからといって、熱いシャワーを浴びていませんか? 42度を超えるような熱いお湯は、頭皮を乾燥から守ってくれる大切な「天然の油分(皮脂膜)」を根こそぎ流し去ってしまいます。

  2. 地肌が「砂漠」になっている

    1. 暖房の効いた室内は、湿度が一気に下がります。水分を失った頭皮は、未熟な角質が剥がれ落ちる「乾燥性フケ」を出し、それが神経を刺激して痒みを引き起こします。

  3. 急激な温度変化と血行

    1. 冷え切った体が暖房や入浴で急に温まると、血管が拡張します。その際、痒み物質が放出されやすくなり、ムズムズとした不快感に繋がることがあります。


今日からできる、頭皮を癒やす「3つの引き算」

何か新しいものを買い足す前に、まずは今の習慣を少しだけ「優しく」変えてみませんか?

1. お湯の温度を「1度」だけ下げてみる

理想は38度前後。少しぬるいかな?と感じるくらいが、頭皮にとっては一番の美容液になります。これだけで、お風呂上がりのつっぱり感が驚くほど変わります。

2. 「洗う」よりも「流す」を主役に

「痒いからもっと洗わなきゃ」とゴシゴシするのは逆効果。

実は、お湯で2分間しっかり流す(予洗い)だけで、汚れの8割は落ちると言われています。シャンプー剤は少なめに、指の腹で優しくなでるだけで十分ですよ。

3. ドライヤーは「遠くから、優しく」

ドライヤーの熱も、冬の頭皮には刺激が強いものです。

根元に熱を当てすぎると、地肌が「焼き付け」状態になり、さらなる乾燥を招きます。いつもより少し手を離して、風を分散させるように乾かしてみてください。


頑張る自分を助けてくれる、冬の「お守り」アイテム

「習慣を変えるだけでは、どうしても痒みが収まらない」という時は、アイテムの力を借りましょう。20年の経験から、冬の頭皮を本当に助けてくれる具体的なアイテムをご紹介します。
※noteでご紹介はお客様というよりは読んでいただいているみなさんに向けてのご紹介です。必ずしもすべての方に合うわけではありません💦ご参考程度に見ていただければ幸いです。

■ シャンプーは「アミノ酸系」の優しいものを

  • 【市販で手軽に】ボタニスト ボタニカルシャンプー(モイスト)

    1. ドラッグストアで手に入る代表的なアミノ酸系です。必要な潤いを残します。

 

 

 

 

 

 

  • 【プロの推し】コタ コタセラ スパシャンプー(医薬部外品)

    1. 多くの美容師が信頼を寄せるサロン専売品です。フケ・痒みを防ぐ有効成分が入っていながら、赤ちゃんでも使えるほどマイルド。冬のデリケートな地肌にぴったりです。

 

 

 

 

■ 「頭皮の化粧水」を味方につける

  • 【市販で手軽に】キュレル 頭皮保湿ローション

    1. 乾燥性敏感肌を考えた、セラミドケアができるローション。とろみのある液が地肌を包み込み、カサつきを抑えてくれます。

 

 

 

 

  • 【プロの推し】スカルプD ボーテ 薬用頭皮保湿美容液

    1. 保湿だけでなく、頭皮環境を整える成分がたっぷり。ベタつかないので、朝のお出かけ前にも使いやすい一本です。

 

 

■ 静電気を防ぐ「天然素材」のブラシ

  • 【おすすめ】アヴェダ パドルブラシ(木製)木のピンが静電気を抑え、クッション性が高いので地肌を優しくマッサージできます。ブラッシングによる刺激が痒みに変わるのを防いでくれます。

 

 

プロからのメッセージ

「痒みを放っておかないこと」は、実は未来の自分へのプレゼントでもあります。

冬に地肌を優しく労わってあげると、春になったとき、根元から立ち上がる元気な髪に出会えます。

痒みは、あなたが毎日を一生懸命過ごしている証拠。「いつもお疲れ様」と自分に声をかけるように、今日から少しだけ、頭皮にも優しさを分けてあげてくださいね。

あなたの毎日が、心地よい髪とともにありますように。


美容師としての私の想い

もし、いろいろ試しても選べないという時は、ぜひ身近な美容師を頼ってください。あなたの頭皮の状態を一番よく知っているプロなら、今のあなたにぴったりの「一本」を一緒に選んでくれるはずです。


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