2015年6月14日(月) スマトラ島ブラスタギ

 昨夜は、雨がかなり激しく降り、それに伴い気温もずいぶん下がりました。

 夜中に寒さで目が覚めたので、ありったけの服を着込み、さらに、寝具は薄い毛布一枚しかないので、廊下の棚に毛布が置いていたのを思い出し、それを持って来て寝たのですが、それでも寒い思いをして一夜を過ごしました。

  ここ、ブラスタギは標高1,400mとトバ湖よりも500m高く、夜間はかなり冷え込みます。

 さて、今日は、昨日、噴火したシナブン山の隣の、シバヤッ山へ登山ツアーに行きます。

 昨日、この宿の一階にある旅行代理店で、このツアーを勧められた時、私の他にもツアー参加者が何人かいるのかな、と思ったのですが、私の他には参加者が居ないようです。

 出来るだけ、節約旅行を心掛けているのですが、ガイド・運転手を従えての大名ツアーとなってしまいました。猛省。

 ちなみに、このツアーの総額は5,974円でありました。この金額の中には、任意ですがガイドと運転手の昼食代とチップ代も含まれています。

 幸い、今日は曇ってはいますが雨も上がり、私を驚かしたシナブン山も落ち着いているようです。ただ、テレビでは、かなりの被害が出た、と放送されていました。

 シバヤッ山も火山なので、頂上まで登ったのはいいが、着いた途端、大噴火ではシャレになりませんので、やって来たガイドに問題無いか聞いてみましたところ、大丈夫との事でしたが一抹の不安は残ります。

 さっそく、トヨタ製の車に乗り込み出発です。

 このトヨタ製というのは、ステイタスになっているらしく、このツアーを勧められた時、車はトヨタ、トヨタと盛んに言っていましたが、4輪駆動のランドクルーザーというわけでは無く、ごく普通の乗用車でした。

 車に乗り込み、しばらく走ると市街地を抜け、人家も見えなくなった所にチェックポイントがあり、入域料を払います。

 そこから、さらに車で山道を上って行き、やがて、昨日、噴火したシナブン山が見えて来ました。



 ♡この車で上って行くと、前日、噴火したシナブン山が眼前に。

 

♡山肌には前日の火砕流の痕跡が見える。



 さらに、上って行くと乗合バンが何台も停まっている場所に着きました。

 どうやら、ここまでは公共の乗り物があるようです。

 舗装された道路が上に続いていましたので、ここから先も車で上がれるのか、と思っていると車はここまでのようで、これから先は歩きでした。

 ガイドと二人で舗装された道を歩いて行くと、本格的な登山道が始まりました。

 


 ♡ここから本格的な登山道に。


♡登山道は前日の雨でぬかるんでいる。

 


 かなり登山者も居ます。ガイドに聞いてみると、ジャカルタなどからやって来た大学生などだそうです。日本では、中高年の登山ブームですが、ここでは、年配者は見当たらず若い連中がほとんどで、男女ペアが目につきます。こうやって愛を育んでいるのか、う~ん、うらやましいぞ。

 登山道は、昨夜の雨でひどくぬかるんでいます。

 私は、思い付きで登山ツアーに参加しているので、履いている靴は、もちろん登山靴ではなく、運動靴でもありません。

 ごく普通のカジュアルな革靴ですので、非常に滑ります。ぬかるみを避けて、泥水から少し出ている石伝いに行こうとすると滑ってバランスを崩しそうになります。

 結局、2,3回、尻もちを着いてしまいしまい、ズボンも泥だらけになってしまいました。
  (T_T)

 見てみると、他の登山者の中には、サンダル履きや素足の者もいます。

 それでも1時間ほど登ると、視界が開けて来ました。8合目といったところでしょうか。見てみると、あちこちにテントが張られています。

 

 

♡シナブン山を望む。

 



 ♡あちこちにテントが。インドネシアも、アウトドアブームなのか。
 
  ここから少し登ると、かっての火口跡に水がたまり、ちょっとした火口湖になっていて、その周りには噴気孔が何か所も在り、ゴーという音を辺りに響かせながら水蒸気を噴出させています。そして、周りには硫黄の臭いが充満しています。



♡火口湖。

 

♡至る所に噴気孔から水蒸気が出ている。

 このシバヤッ山の頂上は、ここからさらに急峻な岩場を登らないといけないのですが、前夜の寝不足もあるのか疲れを感じたので断念し、代わりにブラスタギの町を見渡せる別のピークに登って写真を撮り、下山しました。

 

 ところが後になって思い出したのですが、このシバヤッ山の頂上では悪魔の声が聞こえ、日本人を含め多くの登山者が行方不明になっているとテレビで言っていました。

 

 たしか専門家が、悪魔の声というのは噴気孔から噴き出す水蒸気の音だそうで、それは人間には聞こえないくらいの低周波で、これによって脳が揺さぶられ、意識が朦朧として下山道に迷い行方不明者が出るのだろうと言っていたぞ。恐ろしい。

 

♡この上が標高2095mの頂上。

 

♡ガイドのエディ君。



 そして車の所まで戻ると、次はRaja Berne村の温泉に向かいました。

 しばらく車で山道を下ると、シバヤッ火山の麓にその温泉はありました。

 何軒か温泉宿がありましたが、その内の一軒の前に車を停めたので、入場料を払って中に入ってみました。

 中は、露天になっていて、小さめの温水プール状のように幾つかに分けられていて、それぞれ温度が異なっているようです。

 その中の一つに、手を温泉につけてみるとちょうどの湯加減です。


 インドネシアの人達も、それぞれ入浴を楽しんでいますが、全員、服を身に付けて入っています。

 

 


 ♡インドネシアの温泉入浴風景。この写真を撮っていると、女性の声で「イヤ~ン」と言ってるふうの声が聞こえて来たので(多分)、あわててカメラをバックにしまった。
 
 ここは、温泉好きな日本人としては、話しのタネに是非とも温泉に入りたいところですが、何故かガイドと運転手が一緒に中に入って来て、脇のベンチに腰掛けて辺りを見ています。

 そして、ガイドが私に、水着なら売店に売っている、と教えてくれたのですが、実は私は、この事もあろうかと水着をバックの中に入れているのです。

 しかし、ガイドと運転手が見ている前で二人を待たせて温泉に、というのは、どうも落ち着いてゆっくり入れそうにありません。

 どうせなら、外で時間を潰しながら待っていてくれれば良かったのですが。

 どうも、私が思うに、この二人、入浴中のインドネシア娘を見に入って来たのではないでしょうか。


 日本人の私には、短パンとTシャツを着て湯に浸かっている女性を見ても、特にどうと言う事もないのですが。

 彼らにしてみたら、湯に濡れて肌に張り付いた服を着ている女性が艶めかしく見えるのでしょう。遠慮がちではありますが女性をちらちらと見る彼らの目が、雄弁にそれを物語っていたような。
  ( ̄▽+ ̄*)

 結局、私は足湯だけで済ませたのですが、その間、二人に日本では裸で湯に浸かる事、そして、混浴について語るのでした。罪な事をしたものです。
  (^_^)v

 この後、宿に帰ってこのツアーを終えたのですが、別にツアーに参加しなくても公共の乗り物に乗れば登山出来たようです。また、頑張れば温泉にも、その日に行けるでしょう。温泉からはブラスタギまでバスがあります。

 地球の歩き方に、途中で山賊が出没する事がある、と書かれていましたが、乗合バンの終点から山頂までは、かなりの数の登山者が行き来していましたので、その恐れは無いようにも見えましたがどうでしょう。

2015年6月18日(木) スマトラ島 トバ湖

〇今日のFX 今日はトレード無し。 

計0円 通算 50日目 +17,5111円

〇今日の会計
・昼食・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・288円
・昼食・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・576円
・コーヒー・・・・・・・・・・・・・・・・・67円
・夕食(温野菜、ビール大)・・・576円
・宿代(デポジット)・・・・・・・・・・480円

計-1,987円 通算 66日目 -253,200円

総計 66日目 -78,089円