2012年10月28日(月) タイ チェンマイ

 
♡トゥクトゥク、小型オート3輪、運賃要交渉。このアングルから見ると、なんだか格好いい。バックも出来る優れもの。
 
 また、月曜日が巡ってまいりました。

 相も変わらず、チェンマイに居流れです。土日の間に、まだ見ぬ地へ旅立とうと思っていたのですが。早くまだ見ぬ所へ旅立とうとは思うのですが。


 今朝も、空模様がはっきりしません。雨も降らず、かといって陽も差さず、煙霧立ち込め遠景かすむチェンマイです。まだ秋の雨期を脱してはいないようです。

             タイの人達とワサビについて

 
  ♡日曜の歩行者天国にて。

 寿司屋台は結構な人気で、ひっきりなしにお客さんが訪れます。

 お客さんの中には外国人観光客の姿も見られます。

 好みの寿司を皆さん、箸を上手に使って自分の発砲スチロール製の入れ物に入れていきます。安い物で5バーツ(15円)からです。

 目当ての寿司を取り終えたら会計ですがその時、屋台のお兄さんがいたずらっぽい顔で「ワサビ↗?」とお客さんに問いかけます。

 お客さんがOKするとクリームをケーキに飾りつけする時に使う絞り出しにたっぷりワサビを入れたもので、ムニムニムニ~とお客さんの寿司を入れた入れ物にワサビのとぐろを作ります。

 お客さんはそれを見て、「ちょっと、嫌だ~、あんた、いい加減にしておくれ」とか言いながら困惑した表情を浮かべます。すると、屋台のお兄さんは「ヘヘッ、江戸前の寿司にワサビは付きものでぇ」とでも言いながら嬉しそうです。それを聞いたお客さんは「ほんとにあんたって人は」と言いつつ苦笑いです。

 それを見ていると、あんたらはあれだけ、日頃から辛い物を食っているから、ソフトクリームのコーンにワサビ、てんこ盛りにしてそれをペロペロなめながら道を歩けるのではないか、と言いたくなりますが実は違うんです。

 これは、過日、ナイトバザール近くのBarのお姉さんに聞いた話なのですが(しっかりレディースドリンクという名目で取材費?を取られました)

 興味深かったのはそのお姉さんが、刺身は甘い、と言ったことです。魚の生食は日本人だけ、というのはもう過去の話なのですね。

 そして、ワサビはどう?と私が話を振ると、そのお姉さんは顔をしかめながら人差指で自分の鼻のところから眉間へ突き上げました。さらに、私が「唐辛子も辛いでしょ?」と聞くと、同じような仕草で今度は上から下へ人差指を下ろしました。そして「唐辛子は平気だけどワサビは・・・」と言うのでした。

 私の考えるに、辛さといってもワサビは鼻に抜ける、これは日本でもこう表現しますよね、ツンと来たとか。

 ところが唐辛子は胃の腑に落ちる辛さというんでしょうか、こちらの方はタイの人達は慣れていらっしゃるようですけどワサビの辛さは未知の領域だったのですね。

 日本料理はあれだけ、味覚の繊細さやバリエーションを誇っていますがどうやら辛みの味わい方はタイの人達に負けているような。

 私など辛さはタイの気温の表現のように、辛いともっと辛いの二種類しか区別できませんがタイの人は、まったりと舌に絡みつくような濃厚な辛さ、とか、爽やかに口の中を吹き渡っていくような柑橘系の辛さ、というふうに感じ分けをしている、に違いないと思ったことでした。(ほんとか)