2012年10月27日(日) チェンマイ

 ここ、チェンマイでは毎夜、ナイトバザールが開かれます。

 また、日曜日には旧市街で歩行者天国があります。数え切れないほどの露店や屋台が出て、それを目当てにたくさんの観光客や地元の人達がやって来て大変なにぎわいです。

 
 
 
 
 さらに、土曜日には旧市街の南側、ウアライ通りでも歩行者天国がもようされていますのでここへ出かけてみました。

 そこは多くの人々でごった返していました。さっそく、そぞろ歩きを楽しみます。子供の頃、お祭りで縁日を覗いては目を輝かせていた思い出が甘酸っぱく蘇ります。

 今は亡き父が幼い私をそばに座らせて、私の為に懸命に金魚すくいに挑む若かりし頃の姿。それを笑いながら見ている、同じくすでに彼岸の彼方へと旅立って行った母・・・。 

 人々のさんざめきの中を一人歩く異邦人の私。少し感傷的になってしまいました。これも旅が長くなってきたせいでしょうか。

 さらに通りの奥へと進むと、ある屋台に目がとまりました。

 近づくにつれ、そこで寿司を売っていることが分かりました。間違いありません。

 新鮮な寿司ネタが季節の彩りを鮮やかに演出しています。むらさき色にオレンジ色、そして黄色にショッキングピンク。どれも食欲をさそ・・・てっ言うか、なんか毒々しくね。
 (☆。☆)

 

 

  


 ♡ひっきりなしにお客さんの姿が。

   


 ♡寿司屋台にしては、提灯文字が違っているような・・・。
 

 第一、衛生面で大丈夫なんでしょうか。ここチェンマイは涼しくなって来ているとはいえ、南国です。これまで見てきたところ、食べ物を扱っている他の屋台の売り物は全て火を通して調理してあるものばかりです。

 近くに寄って、よく見ると原色のお花畑の正体は、着色料しっかりの(日本も大同小異か)加工品を使った酢飯の上に載っている寿司ネタでした。しかし、しっかり魚の切り身を載せた寿司も有りまた(ちなみにタイの人達はカニカマが大好きだそうです)。

 生ものの魚の切り身を冷蔵設備など望み得るべくもない路上の屋台で・・・。見ると、釣りに行く時に持って行くようなクーラーボックスは置いてありましたが。

 それに加えて多くの人が行きかう雑踏の中、寿司はむき出しで台の上に置かれてあります。

 私はその面では素人でありますが日本の保健所だったら絶対、許認可を与えないのではありますまいか。(確か、今夏、都会のオフィス街での格安弁当の路上販売に規制を加えるというニュースもありました。日本が神経質過ぎるのだろうか)

 しかし、ここはタイです。タイで旅行させてもらっている一介の旅行者が、とやかく言う筋合いのものではありません。

 私が、こんな神経質な愚にもつかない事を述べるのは前回、パタヤの大型ショッピングセンターの惣菜コーナーで買った豚肉の角煮(これしか原因が思い付かない)を食べたその未明、強烈な嘔吐と下痢に見舞われ、ほうほうの体で行った薬局のインド人店主に、「オゥ、それ、フードポイズン(食当たり)ね」と、あまりの私のしおれぶりに笑いながら言われた悪夢が今だ冷めやらぬからでしょう。

 この屋台寿司(寿司と言う名の別の食べ物?)は、店舗を構えた寿司店の寿司が、まだまだ高値の花である庶民の楽しみとなっているのでしょう(タイ版回転ずしの役割?)

 ところで、ごたくを並べているお前は食べたのか、ですが残念ながらこの時、すでにビールのつまみにしようと、コウロギとタガメ、そしてカイコの幼虫の揚げ物を買ってぶら下げておったのでこれ以上、胃腸に負担を掛けるのが忍び難く残念ながら今回は見送ることにしました。悪しからず。
 m(_ _ )m