2013年10月23日(水)

 昨日、チェンマイ動物園に行ってきました。

 目的はチェンマイ動物園のスーパースター、パンダと会うためです。私はこれまで生パンダを見たことがなかったので、これは行かねば、と決心した次第です。

 レンタルバイクで出発です。途中、ガソリンスタンドに寄ってガソリンを入れました。敷地内の店員がいる所に行って自分でバイクのシートを上げ、タンクの蓋を開けます。そして入れて欲しい分の値段を告げます。ほぼ満タンで100バーツ(315円)です。入れてもらったらまた自分で元通りにしていざ出発です。

 チェンマイ動物園は、旧市街の北西、ドイ・ステープへ行く幹線道の左にあります。旧市街のお濠の角を離れて約15分というところです。途中、ショッピングセンターのカード・スアン・ケーオ、さらにその先の川を渡ってチェンマイ大学正門、その次が動物園です。

 いよいよ到着です。パーキングビルの一階部分にチケット売り場があります。入場料は、外国人料金で100バーツ(315円)でした。その先に進めば入場券のチェックがあります。

 動物園は、自然の地形を生かしていてかなり起伏があります。歩く自信が無い人にはガイド付きの車両やモノレールが用意されています。

 園内は先ほど述べたように起伏があり、広いので歩くのはかなり大変です。

 ここの動物園はカバとか象は特に間近で見ることができます。すぐ近くで見る象は迫力がありました。20バーツ(63円)でサトウキビのエサを買い、手を差し出すと器用に鼻でサトウキビを取り食べます。

 他にもいろいろな動物を見て廻っていると、山の上に大きな池があり、その傍にアクアリウムがありました。釣り好きな私ですので入ろうと思ったのですが、タイにしては法外な入場料(確か450バーツ)だったのでパスしました。

 次に中央広場のような場所に着きました。いよいよ愛くるしいパンダとのご対面です。パンダ館の受付でまたまた外国人料金の100バーツを支払い、パンダ館に入ろうとすると何か邪悪な視線を感じます。ふと見るとそこには・・・。

 
 
♡こ、怖いよ~。口元は笑っているけど、目が怖い。だまされそう、食べられそう。
 (><;)


 タイ人にはパンダがこんな風に見えているのでしょうか?タイは中国に何か遺恨を抱いているのでしょうか?

 日本ではパンダのレンタル料を中国に年間何千万円も支払っていると石原前東京都知事が憤慨していましたが、このパンダ像のことをお知らせするときっと溜飲を下げることでしょう。タイの人達も同じような目にあわせている中国への意趣返しのつもりなのでしょうか。

 尖閣問題を憂える日本人としては、よくやったタイよ、と褒めてやりたいところですが、この不気味な像を見て、パンダ館、嫌!だってパンダ、怖いもん!ぼく、帰る!と子供達がぐずったらどうするつもりでしょう。
 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


 この文を書いているうちに、あることがおぼろげに思い浮かんできました。それは、いつ頃のことでしょう。多分、雑誌の変な写真特集のような記事だったと思います。その中に、この像の写真があったようなないような。一応、パンダだったような記憶はあるのですが。ただ、この像だったかは確証がありません。しかし、世界広しといえどもこんなパンダの像はそうそう無いでしょう。

 この像の古さからかなり以前に作られた、ということが分かります。もし、日本だったらこんな像が展示されていたら、たちまち非難の嵐にさらされ、撤去の著名が無数に集まることでしょう。

 この像についてどう思うか、パンダ好きで有名な黒柳徹子さんに聞いてみたいものです。私の思うに、ヒステリックに叫ぶか卒倒することでしょう。

 いつまでもこの強烈なインパクトのパンダ像に関わっているわけにもいかないので、「タイ・中友好25周年」と漢字で書かれたそらぞらしい(これもあの像がいけない)横断幕の下をくぐってパンダ館に入ります。

 館内は驚くほど寒いです。思わず持ってきた上着をすぐに着ました。ここは、ゴマフアザラシの赤ちゃんなど北極の生物の展示をしているのか、とさえ思ったほどです。

 少し通路を歩いて行くと、そこで本物のパンダとご対面です。2頭居て、真ん中から仕切られたそれぞれの場所にいます。一頭は良く見えないところで寝ていましたが、もう一頭は歩き回ったり、良いカメラアングルで寝そべってくれたりとサービス満点です。

 あたりを見回して気になったのが見物客の少なさです。外にはかなりの入園者が居ましたがその割に館内には人が少ないのです。日本だったらもっとたくさんの人が集まってくると思うのですが。


  
   


♡何も知らない(たぶん)パンダさんとパンダ館内部。

 まさかパンダもあんな自分達の像が外に作られていようとは、夢にも思っていないことでしょう。

 パンダに罪はありません。人間の思惑を超越した存在です。人も少なく混雑していませんですし、ぜひチェンマイ動物園のパンダに会いに来てください。

追記

 チェンマイ動物園に来る前に、泊まっている宿の受付の女性にパンダをこれから見に行くと言うと、「パンダ?」と言ってしばらく考える風でしたが、やがて、両手の親指と人差し指で丸を作って両目に当て、これ?と訊ねる様子でした。タイ人にとってパンダとは名前を聞いてもしばらく考えないとその様子が思い浮かばない存在なのでしょうか?