実家に帰省してバイトなどすることで、司法試験とは無関係な人と接する機会が多い。


 俺の今の現状を話すとよく言われるのが、「夢があっていいね」とか「夢を追いかけるっていいね」とか、夢という言葉が出る。


 だけど、夢という言葉を聞くと、なんかしっくり来なくて同調できない。


 夢というと、緩いというか、理想というか、何となく俺の気持ちと合致しない。
 この試験に合格して法曹になることは、義務や目的なのだ。
 「夢に敗れたけど、良い思い出だった。これぞ青春」なんて、甘いことを言ってられるものではない。
 夢というイメージの捉え方の違いかもしれないけど。


 今日も全国の受験生達は、命を擦り減らしながら机に向かっている。
 俺も負けてられない。