【僕と彼女と週末に】
浜田省吾を好きな渓流釣りの師匠がいる。A井さんという。その人は釣り師と言ってよいほどの腕前だが、その弟子はさほどではない。昨年末に音楽を聞きながら台所仕事をしていて、浜田省吾の曲が流れたのでふと、暫くお会いしてないA井さんを思い出し電話した。「『浜省』を聞いていて思い出したので電話した」と言ったところ大変喜んでくれ、NHKのBSで昨年9月に再放送された「浜田省吾ライブスペシャル~僕と彼女と週末に~」の話をしてもらった。なんと次の日、その映像をコピーしてくれたDVDが私の不在の家のポストに入っていた。即行で届けて頂いたことに、感謝 感謝である。浜省の曲は「路地裏の少年」「Jボーイ」「悲しみは雪のように」など数曲好きで聴いていたが、「僕と彼女と週末に」をはじめとするDVDのライブ映像の、そのメッセージ性の強い映像は衝撃的だった。ロシアの侵攻から始まったウクライナ戦争が1年近くにも及んでいる。中国の海洋進出、アメリカの分断、コロナのパンデミック、その狭間で日本の右往左往。2012年に発表したON THE ROAD 2011“The Last Weekend”のライブ映像をもとに編集された番組だが、11年も前のメッセージなのに、現在を予期しているかのような詩や文章である。・PRMISED LAND 約束の地 ・I am a father ・ON THE ROADなどどれも秀逸だ。僕と彼女と週末に (PROMISED LAND~約束の地/1982)/浜田省吾#浜田省吾 #僕と彼女と週末に #吉岡里帆youtu.be******有名だからといって人に敬意を持ってもらえるとは限らない。金を持っているからといって人に尊敬されるわけではない喧嘩が強いからといって人に慕われることはない。人が敬い、慕い、親しみを感じる人物とはどんな人間だろう。国家や民族に関しても同じように考えてみてはどうだろう。先の大戦が終わり、骨の髄から戦争に嫌気がさし、世界中の人々が戦争という愚行を繰り返さないと肝に銘じたはずなのに、東アジアの空気の中にさえ、争いと戦さの匂いが微かに漂ってきていると感じないか。インターネットという新しいメディアが子どもの戯れのような言い合いから始まる暴力を煽ってはいないか。まさか・・・という緩みが蔓延していないか。世界は優しく愛に満ちた人達だけがいるわけではなく、どうしようもなく卑劣で愚かな人間や闇が存在していることも子どもに教えなくてはならない。ナイーブなままでは生きては行けない。しかしそれでも圧倒的に多数の人々は思慮を持ち、静かに調和の中で暮らしている。このことを子どもに伝えなくてはいけない。子どもだからといって純粋で無垢なままの存在ではない。その白紙のページに何が書き込まれ、どう染まっていくかは大人しだいだ。そして、大人だからといってただ年をとっている以外に何かを学んでいるとは限らない。 2011年9月24日 名古屋 日本ガイシホールにて浜田省吾は、2011年に全国ツアーを企画しており、その矢先に東日本大震災が起き、音楽関係者らがコンサートや活動を自粛する中、「復興支援コンサートツアー」に切り替えて挙行し被災地に1億4千万以上の支援を行っている。******楽しいこと、嬉しいこと、幸せな気分は分かち合うことが出来る一緒に笑ったり、ふざけたり、はしゃいだり愉快な時間を共に過ごせるしかし苦しみや悲しみを共有するのは難しい難しいどころか、出来ないと言った方が良いかもしれない痛みを想像することは出来るけれど、その苦しみや哀しみに同化することは出来ない時にはそれが自分の身に起きたことでは無いことに安堵しその気持ちに気づき、負い目を感じ罪悪感を持ってしまう慰めや励ましの言葉を口にしようとするとその空しい陳腐な響きに気づき、黙り込んでしまう。その沈黙の中で幾つもの夜が明けていく 浜田省吾******SHOGO HAMADA『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』全国映画館にて公開決定した。1988年8月20日、静岡県浜名湖畔「渚園」で行われた浜田省吾にとって三度目の野外ライブ「A PLACE IN THE SUN」。5万5千人を動員したライブの高臨場感を再現したライブ映像となっているそうだ。2023年5月5日(金・祝)より全国映画館にて期間限定公開必ず観に行く。