眠れず苦しかった時のこと(入院していた頃) | 前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

2013年11月8日に 膀胱がん 粘膜下層浸潤T1G3発覚。約1年後の2014年12月にリンパ節転移。遠隔転移ありのステージ4になっちゃったけど、同時化学放射線治療で奇跡的に寛解継続中!

今日は少し遅めの出勤にしたので
のんびりした朝の時間を過ごしています




この間、テレビでコードブルーを観ていたときのこと。

心拍数や血圧のモニターの
ピコーン、ピコーン...という音が流れてきたとたん、胸がキューあせるとなりました。



あ〜〜

やっぱりあの音は苦手だなぁ...

全く眠れずにいた入院中の真夜中を思い出してしまうなぁ、




再発転移が分かって、あれよあれよと入院することになった始めの頃は
自分でもまだまだ本当の意味では現実を受け入れてなくて

なんだかよくわからないけど頑張ろう!チュー

と自分に言い聞かせていた気がします。



それが、周囲の患者さんたちの状況がだんだん分かってくるようになって
自分の状況についても少しずつ実感できるようになってくると
悲しみよりも恐怖と焦燥感がずっと心の中に居座るようになってしまいました。


シスプラチンの副作用もとても辛かったのですが

同時化学放射線治療の副作用で
胃の粘膜がやられてしまって
食事を取るたびに激痛で2〜3時間苦しむようになってくると 
今度は夜、全く眠れなくなっていきました。


眠剤を2種類試したものの
1時間も経たないで目が覚めてしまって
そのまま朝まで眠れずショック

ベッドの上で少しもじっとしていることが出来なくなってしまって
一晩中、あのピコーン、ピコーン...という音が鳴ってる薄暗い廊下を
行ったり来たりしていました。




あ〜〜、

本当に、

あの時はほんとに辛かった、


今でもリアルに体が覚えてる、





***


うちの病院には
精神腫瘍科というものはありませんが
緩和ケアチームを利用することができます。

主治医の他に
認定看護師さん、臨床心理士さん、薬剤師さんが
定期的にベッドサイドに足を運んでくれて
話を聴いてくれたりしました。

認定看護師のIさんは、それ以外の時にも顔を出してくれ
痛みで唸ってる私の背中を30分もさすってくれては、優しく、強く支えてくれました。



それでも恐怖と焦燥感が強すぎて
体を休めるということ自体が分からなくなってしまって笑い泣き

朝の回診に来た主治医のK先生に
「頭がおかしくなってしまったので、精神科を受診したいです汗
とお願いしたのでした。




精神科医のT先生に話をたくさん聴いてもらい
リフレックスという抗鬱剤と
メイラックスという安定剤を処方してもらいました。

すると、
あんなに眠れなかったのが嘘みたいに
眠れるようになりました。


眠れるようになったことで
多分、自分の中のいろんな感情、思いが
整理されたりリセットされたりするのか、
恐怖と焦燥感で少しもじっとしていられず、ゆっくり寝転がることすら出来ずにいたのに
体の重さを感じることが出来るようになって
横になって休むことが出来るようになりました。





***


心と体は繋がってるんだなぁ、


今は本当に
そのことがとてもよくわかります。




今、闘病中で
私のように眠れなかったり
少しもじっとしていられなかったり
体の重さを感じられずにゆっくり休むことすら出来なかったりしている人がいたら

ひとりで頑張らないで
精神科のお医者さまの助けも借りてみてはどうかなぁと思います☘️