入院生活(起床〜朝食と朝の回診) | 前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

前向いて行こう〜 膀胱がん 再発転移ステージ4 サバイバー日記

2013年11月8日に 膀胱がん 粘膜下層浸潤T1G3発覚。約1年後の2014年12月にリンパ節転移。遠隔転移ありのステージ4になっちゃったけど、同時化学放射線治療で奇跡的に寛解継続中!




私の病気、膀胱がん

ですが


発覚してから4年2ヶ月が過ぎました。
転移していることが分かってからは、ちょうど3年が過ぎたところです。



最初に見つかった時は、膀胱の粘膜層に留まっていて
筋肉層までは浸潤していない 
ギリギリ初期がん?の状態でした。

筋肉層に浸潤していなければ 
まず転移はありえない、ということになるのですが 

1年後のCT検査で 
リンパ節に転移していることが分かって 
(見落としなどの医療ミスではありません)


主治医の先生が、一か八かで
同時化学放射線療法をやってみましょう、と提案してくださり 
GC療法(ゲムシタビン、シスプラチンという二種類の抗がん剤)と
放射線治療60グレイ(2グレイ×30回)
を、入院しながら同時に受けることになりました。




リンパ節転移している時点で
ステージIV

立派な進行がん。

まさに、青天の霹靂。



どうしよう、どうしたらいいんだろう、

強がってるけど実は寂しがりやの夫のことも
20歳を越えたとはいえ
まだまだ子供な息子のことも、
置いていくわけにはいかないよ〜あせる

いったい、何を、どうしたらよいの?
神様、私は何をしたらよいですかあせる

...

そんなことばかり考えては 
不安でいっぱいになってしまって  

それなのに涙が出ない。

思い切り泣けたら、少しは心が軽くなると思っても
ぜんぜん泣けないのです(>_<)

これには参りました。

泣けないことが、こんなに苦しいことだとは
自分がそうなってみて
初めて知りました。




朝は6時に部屋の照明がついて 
7時までに検温したり、看護師さんがきて血圧を測ったり血液検査の採血とかがあります。

この血液検査の結果、白血球が少ないと
抗がん剤治療ができなくなってしまうので
その場合は、白血球数を増やす注射を打ちました。


それから顔を洗ったり、漢方薬の十全大補湯を頑張って飲んだりいろいろしているうちに
7時30分くらいから朝食が運ばれてきます。

私はおかずの臭いがダメだったので(^^;;
少し時間をおいて、人がほとんどいなくなった食堂に行って食べてました。
なので、食堂の職員さんたちが顔と名前を覚えてくれて、
いつも「今日は食べられましたか?」  
と親切に声を掛けてくれました。


病院食は基本2種類あって、
お肉系と魚系がありました。
(毎週どちらかを選択します)

普段は魚大好き人間なのですが
入院中は魚の匂いがどうもダメになってしまって
お肉メニューの多い方を選んでいました。


あの頃、食堂のテレビでNHKの朝ドラ「マッサン」がいつもついていて、
私の中では今も
「マッサン」と「副作用でご飯が食べられなかったこと」が直結してしまうのです(^_^;)




食べ終わった食器を返却口に返して、調理してくれた栄養士さんたちに「ごちそうさまでした」とお礼を言った後、
急いで病室に帰ります。

帰る途中の廊下で、看護師さんや看護助手さんに
食べた量を聞かれるので報告するのですが、
入院後半戦は4分の1も食べられたらいいとこ
な状況だったので
「半分食べられました!」と報告すると
「おぉっ!頑張ったねおねがい」と喜んでくれたのが
なんだか嬉しかったです。



部屋に戻ったら
歯を磨いて、ベッド周りを整えて
主治医の先生の回診を待ちます。

大好きなK先生に
「◯◯さん、おはようございます。調子はどうですか」
と穏やかな声で言ってもらえただけで
「気持ちが悪いけど、でも大丈夫です、頑張りますっ」と言えてしまう自分...笑い泣き


主治医の先生とおまじないの握手をしてもらって 
長~い一日が始まります。