本日は開口部に設ける「用心鉄筋」について。
フィリピンで建設業で働いている私。主に橋梁・高架橋の建設を進めています。入社2年目の新人です。
現在の仕事では図面を作成する機会があります。
鉄筋コンクリート(実際はプレストレストコンクリート)の構造物の図面です。
そこで、今週学んだことが「用心鉄筋」についてです。
今回問題となったのは、計算上鉄筋が150ピッチで必要となっている場合。
そして、排水や人通口として鉄筋コンクリートに穴を設けなければならない場合の対応方法です。
鉄筋を途中で切らなければならず、そうした場合は写真の赤線のように補強筋を入れるそうです。
鉄筋経・ピッチ・定着長は切断した鉄筋と同じものを使用します。
調べたところ、この用心鉄筋については道路橋示方書に記載がありました。
ちなみにフィリピンの鉄筋D12, D16, D20, D25, D28, D32.......と続きます。
対して日本はD13, D16, D29, D22, D25, D29, D32......です。
去年の夏、日本に帰国したとき同じく建設業で働く父親と会話をしていたときのことです。
仕事の話になり、「今どんなことをしているの?」って聞かれました。
「門型クレーンの基礎の設計をしている。」
そこで、鉄筋経はいくら使ってる?と聞かれて「D28!」と答えた私に対して、
父親は「なにそれ?そんなの存在しないでしょ」と。
日本とフィリピンでそれぞれ同じ建設業で働く親子だからこそできた会話だったのかと時々ふと思います。
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