わたしはこのあいだ、ものすごく怒りを感じた。
で、相手にぶつけた。


引っかかったのは、
「なんでできないの?」って言葉。


ぐらぐらした怒りが
お腹の底から湧いてきた。
手が震えた。わなわなした。
いつもよりぐっと低い声が出て、
相手に怒りをぶつけた。


ぶつけてスッキリする類のものじゃなかった。
だから古い怒りだ。


昔からあるやつ。
昔の消化不良な怒りだ。


なんでできないの?、って
お母さんからよく言われた。
たまねぎを上手く切れなかった時とか、
なんかお母さんの期待通りにできなかった時。
お母さんには簡単なことで、
わたしにはできなかった時。
だいたい些細なこと。


ちゃんと教えてくれたらできるさ!!
教え方が悪いだけ!
そんな簡単なことがわたしにできんわけない!
わたし悪くない!!!
わたしが不器用なわけじゃない!
わたしができないわけじゃない!!!!!


期待に応えられない自分を
受け入れられなかったよ。


応えたかった。
頼られたかった。
任せられるねと思われたかった。
できる子だと思われたかったもんね。
わたしがいて助かると思われたかった。


鼻水がすごい笑笑
今電車なんやけど!笑笑
ティッシュ忘れたんよな。
ハンカチあってギリセーフ…
いやアウトかも笑


健気だー
わたしー
役に立ちたかったー
お母さんのためになりたかったなー


なんでできないの?って言われるたび、
君じゃ力不足だっていう
烙印を押された気分になってた。
君ではダメです!!!!
と言われたような気分。


つらいつらいつらい
そんなはずないのに!!
そんなはずない!
わたしはできるはずなの!
わたしはお母さんのためになるはずなの!
と強く強く思ってた。
中々の自信家ではないか…
幼いながらに…!



頑張り屋さんーー
やるなーー
期待してたのはわたしだったね。
わたしが、わたしにすごく期待をかけてた。
お母さん以上に。
ん?まてまて。
なんでできないの?は改めて考えると、
あなたならできるはずではないの?
わたしの娘なのだから!
という期待に取れなくもない?笑


わたしはわたしの期待を背負ってた。
過剰な期待。
過剰さは自信。
身の丈を超えた自信笑。
向上心あるなーー
意識高いなーー笑
しかもすごい些細なことだよ。
たまねぎを上手く切れんとかね笑
そんなちっっっさいことでも
わたしは完璧にやり遂げたかったのね。
幼いときから。


おつかれさま!
よくやったー


きみの向上心は賞賛に値する