私の両親は、彼が結婚相手じゃ私が幸せになれないと強く思い込んでいた。


なぜなのか、理由はあるんだけど、私にとってはまったく納得のいかない理由。


娘を思うあまり…なのかな。
だけど、私自身の気持ちすら、まともに聞いてもくれなかった。


親の言うことを聞いていれば、幸せになれるんだと言われた。


いつのまにか、縁談の話まで上がっていたり。


とにかく、ひどかった。
許せなかった。
我が親だけど、大切な大切な彼をこんなにも傷つけ追い詰める親が、本当に憎く悲しかった。


それでも、私は親を捨てるほどの勇気もなく、

それに対して彼は、

当たり前だと言ってくれた。



本当の最終手段は、結果的に使うことは、私にはできないんだろうな、とわかっていた。



けど、初めて会わせた日、彼が持参した手土産をあけることなく私の家へ押しかけて突き返してきた両親の行動を、きっと私は一生忘れないんだろうと思う。


シバ、あの時シバが私の話を聞いてくれて、どれだけ救われたことか。


実家に帰っても、私は笑顔なんか少しも出せず、シバのそばにいるだけしかできなくなり、


そんな期間は、思ったよりも長く続いてしまった。


シバ13歳、私25歳。


私は、彼氏を実家に連れてきた。


玉砕。


詳しくはかけないけど、本人たちにはどうにもできないことに対して、私の親が交際を反対した。



25歳で結婚するかも、という長年の予想?は、この時点であり得ないものになった。



理不尽に反対された私たちは、納得するはずもなく、そこから無言の抵抗をすることとなる。


といっても、時間をかけて、自分たちを見てもらって認めてもらおうという話なんだけど。


最悪、駆け落ちや絶縁も覚悟はしたけど、そう決意する前に、自分らにできることはすべてやり尽くしてからと考えてた。





そんなこんなで、私自身も実家と少し疎遠になってしまい、帰る頻度も最低限になっていった。


シバが、外犬で良かったと、この時ほど感じたことはなかったかも。


こそっとシバに会いに行くことが可能だったから。
少しずつ体が弱って来たシバ。


瞼が垂れて来たのか、目がくぼんできた。


耳はよく外耳炎にかかってしまい、病院に通っていた。


声は少しかすれ、ハリがなくなってきた。


でも、足腰は元気。

散歩の足取りも元気。

ごはんもモリモリ食べる。



私たち家族は、口癖のように、



「12歳なのに、シバは平均より元気だなぁ!長生きだなぁ」


なんて話してた。


夏も冬も、子供の時からずっと外で暮らしてきたシバ。


体が丈夫に育ったんだろうなって話してた。



でも、着実にシバも歳をとってたんだよね。



これも過去の記事に書いたかな。


私はシバを飼う時、


犬は13歳くらいで死んでしまうということを、父から教わった。


当時私は12歳。


私が25歳になる頃、シバは死んでしまうんだ、と。



25歳ってすごい大人だな。

25歳って家にいるかな?

25歳ってもう結婚してるかな?

25歳って働いてるかな?

そしたらシバは私がいなくてどうしてるんだろう?



犬の寿命は、人より短い。

そんなこと、子供だけどよくわかっていた。

いつのまにか私の中で、自分が25歳になって結婚したらシバが死んでしまうんだと思い込むようになっていた。


いざ、その時が間近に迫ってきて、私は現実から目を背けようとしていたのかも。



そして、ちょうどその頃、

夫との結婚を意識し始めた頃だった。

大人になった私は、子供の頃の思い込みが、ただの思い込みであることは、当然気付いてた。


まだまだシバは元気。

12歳だけど、こんなに元気。

私の結婚は、関係ない。