『冷蔵庫の中にお菓子が入ってるよ。

さっきまでYさんが来てて、marineさんの分だと言って置いていったよ。』

 

 

同僚から、そう聞いて私が思ったのは、

そのお菓子がなんであれ、いらないし、お礼の連絡をするのが面倒だということ。

 

 

Yさんというのは以前同僚だった女性だ。

彼女は会社が大好きだったけど、リストラに遭い

今は別の会社で働いている。

 

会社が大好きだったから、辞めた後も

なんとたまに会社に出没するのだ。

そして厄介なことに、いつもお菓子を持ってくる。

 

 

私と彼女は同僚であり、友達だった・・・過去形だ。

 

 

彼女とはランチに行ったり、飲みに行ったり、休日も一緒に遊んだりするほど

仲が良かった。

 

 

それがどういうことなのだろう。

今では嫌悪感しかない。

 

 

ちょっとしたことなのかもしれない。

大した事がないのかもしれない。

 

 

自分が忙しくて業務に追われているときに

ずっと彼女がおしゃべりしてて煩かったとか

 

日程を勝手に変更して、それを私に言うのを忘れてたこととか

 

食事の時にタバコを吸われるのも、飲んで絡んでくるのも

そういえば初めから我慢していたっけ。

 

 

 

最後に連絡をしたのは半年前、私の誕生日の時

プレゼントが送られてきたからだ。

 

 

ほんと物をくれるという行為が一番迷惑だと思う。

 

お礼を言うために、連絡しなければいけないじゃないか。

嫌々連絡するのは、これで何回目だろう。

 

 

 

意を決して、ラインをする。

『お菓子ありがとう! 美味しかった!』

 

案の定、すぐに既読がつく。

 

そしてまたいつもの流れだ。

『よかった! marine 今から電話していい?』

 

 

 

断るスキルもなく

そんな感じで、彼女のおしゃべりに付き合わされる。

 

彼女は会社の現状が聞きたくて仕方ないのだ。

 

一方私は、彼女と話すことは情報漏洩することだから

リスクでしかない。

 

 

 

『また3人で飲みに行こうよ♪  E ちゃんに行こうと言ったら、コロナが落ち着いてからだって言ってた♪』

 

とYさんは言ったけど、それはEちゃんの本心じゃない。

そもそもコロナはもう落ち着いてるし。

 

 

Eちゃんというのは、私の同僚であり、友達だった・・・こちらも過去形だ。

 

彼女とは年が近くて何でも話せる仲だった、ずっと友達でいたいと思っていたのに

今では気まずさしかない。

 

同僚だし毎日顔を合わせないといけないから、何度か改善しようと心掛けたが

え?なんなの? え?なんなの? と思うことがあって

今は全く会話をしていない。

 

 

『そうだね。コロナが落ち着いてからね・・じゃあ健康に気を付けて。また近いうちにね。』

 

と言いながらやっとのことでYさんの電話を切る。

 

時計を見ると1時間半を回っていた。

 

 

 

こんなことばかりで、私はますます人間は苦手だとおもってしまう。

 

 

 

友達?

 

なにそれ?都市伝説ですか?