日曜の午後、私が修行時代からご来店くださる20年来のシニア世代のお客様がご来店された。

いつもなら平日のご来店なのに?。。。

オーダーはいつも通りのショートヘア。

だが何となく様子が違う。

お客様「忙しい日にごめんね。週明けから手術入院なんだ。この歳になるとどうなるかわからんから、もしもの事があった時に髪がボサボサじゃカッコ悪いからお願いするよ」

それから先の事はあまり覚えていない。

ただ一所懸命に担当させて頂いた。

涙が込み上げて出た。


お客様がまたご来店くださる。

明日も元気にハサミを握れる。

明日もスタッフが元気に出勤してくれる。

どこかで当たり前にそう思っている自分に気がついた。

なんともおこがましい。

私たちスタイリストはお客様があって初めて成り立つ仕事。

私たちはサロンにご来店くださるお客様を幸せにできる権利が頂ける

それを実行するか放棄するかは自分次第だ。

スタイリストとしてサロンに立つ責任

ベストの仕事をしているか?

想いに応える事が出来たのか?

スタイリストの在り方をお客様に改めて教えて頂いた。

サロン業界は厳しい時代を迎えたと専門家は言う。

髪を切るだけじゃやっていけない時代だと言われる。

本当にそうなのか?

もし、道に迷っている理美容師さんがいたら伝えたい。

私たちの仕事はお客様にとってかけがえのない幸せを提供できる事を。

私たちの仕事はとても素晴らしい喜びを感じれる事を。

私はお客様に寄り添い共に生きていけるスタイリストであり続けたい。

今日もいい日だ。