NEWSと東方神起がシングル10万枚突破 男性アーティストが安定した地力を発揮
2014.06.19
http://realsound.jp/2014/06/post-731.html
参考:
2014年06月09日~2014年06月15日のCDシングル週間ランキング(2014年06月23日付)(ORICON STYLE)
NEWS
がシングルをリリースするのは実に2012年末以来のことで、18万枚を売り上げての連続1位記録を更新できたことはグループにとって喜ばしいことのはずだ。もっとも商品構成としては初回盤2種+通常盤という全3種となっている。グループとして初めての積極的なアイテム数勝負で6種類を用意し、30万枚を売り上げた2012年の『チャンカパーナ』と比べればかなり地味な印象がある。
ただNEWSのシングル動向で変わらない良さとして指摘できるのは、安定してロングヒットを出せるグループであること。上記の『チャンカパーナ』も含めて、近作のシングルはいずれも200位以内に10週以上とどまり続けることができている。これは固定ファンだけが初週にCDを買ったら、あっという間にチャート圏外へ消えていってしまう今どきのミュージシャンとは違う動向だ。もちろんSMAPなどジャニーズの先輩グループと比べても実に優秀だと言える。言い換えると、粘り強くチャートに残り続けて、ファン以外の「一見さん」もCDを買いたくなるような曲の良さがあるグループだと言っていいだろう。ただし昨年の主力商品だったアルバムの動きはシングルに比べて優秀とは言い難く、アーティスティックなグループとしての存在感を今ひとつ示せていない。グループとしては若年層のファンが安定して付いている感があるので、アルバムを買うような少し大人びたファンをここから伸ばして行くのか、それとも今の路線を守り続けるかがグループとしての舵の切りどころとなるだろう。
さて今週のチャートは2位の東方神起
も11万枚超、3位のμ'sも4万枚超ということで、そこそこ華やかな売れ行きを見せている。最近は1位が一強で他が全然振るわないという週も多いので、こういうふうにシーン全体が底上げしている感を見せてくれるのはうれしい。しかもベスト5のうち、1位・2位・4位が男性または男性グループで、ベスト10まで視野を広げても6組が男性というのも興味深いところだ。昨今には女性アイドルが賑わいを見せているとよく言われるが、CD販売においてはむしろ男性のほうが(つまりそれを支える女性ファンのほうが)地力があるのかも。
その女性アイドルで注目したいのは8位の東京パフォーマンスドール
で、これは90年代のアイドルを復活させたグループのファーストシングル。結果は2.3万枚で数字的にはそこそこと言ったところだが、ダウンロード販売をうまく利用してカップリング曲を多数用意したり、歌唱だけでなく演劇を重視したライブ活動を行うなど昨今のアイドルグループとしてもかなり新しい試みをやっている。その最初の結果が2.3万枚なのであればこれはなかなかの数字で、今後の伸びがかなり期待できるグループのような気がする。そもそも東京パフォーマンスドールと言いつつ、90年代のグループとは一線を画する活動をしているわけで、名前だけうまく活用してスターダムを目指すという姿勢も含めてやり手の感がある。
ほか、今週で気になるのは曲の内容が右翼的だとかで物議を醸した椎名林檎
だろうか。NHKが使用するワールドカップのテーマ曲ということもあって余計に話題となったのかもしれないが、話題性のわりには初週が1.3万枚。2010年あたりまでは椎名林檎名義でも東京事変でも3、4万枚は売っていたので、たとえアルバムで売っていくタイプのミュージシャンだとしても、ここ3年ほどのシングルの落ち込みは気になるところだ。椎名林檎名義の前作となる2009年のアルバム『三文ゴシップ』はオリコン1位、初週販売枚数12万枚という立派な実績を残しているので、次に予定されているであろうアルバムもこたびのシングルの不調に悪影響を受けず売ってくれることに期待したい。