こんばんは。
選択理論マニアの会 代表のnatsukoです。
+++++++++++++++++++++++++
カテゴリー変更のために、
過去記事に加筆・修正してアップしています
+++++++++++++++++++++++++
選択理論の提唱者である グラッサー博士は精神科医です。
しかも
「私はこれまで一度も
向精神薬を処方したことはありません」
と明言される精神科医です
なぜなら、精神科のお薬は、
楽にはしてくれることはあっても幸せにはしてくれないから・・・
グラッサー博士は、
人の精神的症状(うつ、パニック症状、強迫神経症…等々)は
その人の欲求充足の状態と密接に関係していると述べています。
今年5月に御歳86歳になられたグラッサー先生が、
この10年 とても強くおっしゃっていることは
メンタルヘルス(こころの健康)は、
診断を中心とした
医学モデル(メディカルモデル)ではなく、
教育を軸とした
公衆衛生モデル(パブリックヘルスモデル)として
取り組む必要があるということです。
公衆衛生モデル ・・・・・ と思われる方が多いでしょ?
それは例えばこんなこと。
例え シートベルトと安全
むかーしは、自動車のシートベルトについては、
努力義務(しなくても罰則はないけど、してくださいね。というもの)でしたが、
1986年以降全面的に、着用義務が法制化されました。
きっと以前からシートベルトなしで運転していた人は、
着用義務化された当初は、
「まったく窮屈やなー」ってなことで(なんで関西弁?)
ベルトなしで運転していて、
それなりのお叱りをうけたことがあるかもしれません。
でも、いまとなってはどうでしょうか?
「どうしてシートベルトをするのですか?」と尋ねたら、
「罰則があるから…」という人は減って
「安全のために…」と答える人が増えていると思います。
これが公衆衛生の効果と言えるものです。
例え タバコと健康
喫煙と肺ガンの因果関係について
それほど気にされていなかった時代から、
いろいろな論争や裁判を経て、いまでは
多くの人が当たり前のように、喫煙と肺がんの因果関係を認め、
「喫煙はあなたにとって肺がんの原因の一つになります」
という注意書きさえ見られる
ようになりました。
これも公衆衛生として、
私たちが(世間が)学んできた効果です。
グラッサー博士は、
「教育こそメンタルヘルス改善の鍵」
と言っています。
メンタルヘルスを保つために、
選択理論が活用されることを、グラッサー博士は望んでいます。
「シートベルトしないと危険だよね」
「健康でいたかったら、たばこは吸わない方がいいよね」
と私たちが理解している位のレベルで
「心の健康のためには、自分の欲求充足について学んだ方がいいよね」
「外的コントロールを使うと、人間関係が悪くなるよね」
と誰かれともなく、口をついて出るような選択理論の広がり・・・
グラッサー博士は、
それがご自身の最後の仕事だとおっしゃっています。
グラッサー博士のメンタルヘルスに関する考え方は、
アメリカでは無料の冊子となって、配布されています。
日本では、無料というわけにはいかなかったのですが
一冊500円で購入することができます。
『メンタルヘルスーこころの健康の保ち方』
W.Glasser著/柿谷正期訳
※通常の書店には並んでいないので、購入を希望される方は、
お手数ですが下記のサイトにアクセスしてください。
柿谷カウンセリングセンター/書籍リスト
(日本リアリティセラピー協会関連の書籍は、上記で扱っています)
関連記事
選択理論の入門書紹介