とても考えさせられるし、主人公が追い詰められていく心理状態にがこちらも引き込まれていく映画でした。
主人公は、陪審員として選ばれた。
事件は、バーで恋人同士が、喧嘩して恋人が怒って殴り橋から落として死亡させてという事で恋人が逮捕される。
裁判が進んでいくと、主人公は自分が鹿を引いた事があり、それが同じ時刻と同じ場所だったと気づく。
鹿だと思っていたので、そのまま立ち去ったが、あれは被害者だったらしい。そして被害者は、橋から転落して死亡したのだ。
主人公はアルコール依存者で問題を起こしていて、それ以来お酒を絶っているのに、その日は、同じバーで酒を注文していた。それは、妻にも誰にも知られたくない事だ。
そして陪審員が審議に入る。
主人公は、良心に苛まれて、みんなが有罪だと主張するが、もっと話し合うべきだと主張する。
しかし、これはひき逃げ事件ではないか?被告が無罪ではないか?と他の陪審員も思い始める。
そして、検事もひき逃げ事件でないかと思い始めて、車を修理に出した人物をピックアップして調べ始める。
そしてついに検事が家にやってきて車両のことを聞かれて、妻は夫の嘘を見抜く。
断酒しているのに、お酒を飲んだのではないか?
そしてひき逃げしたのに、鹿を引いたという嘘も見抜く。
でも、妻は妊娠中でもうすぐ赤ちゃんが産まれるのだ。
夫が犯人だと困る。そのため、このまま今無実の被害者の恋人が犯人として刑に服すことを望む。
そして判決が出た。
恋人が有罪。無期懲役の刑に。
主人公の最後の言葉が、忘れられない。
有罪になった男は、ヤクザな男だ。
彼が無罪になったら、悪人をまた世に放つようなもの。
自分が逮捕されればマスコミの餌食に。
そして検事の出世は、もう無い。
恋人が犯人として刑務所にいた方が、平和な世になる。
検事は言う!「真実は、どうなるの?」
最後、検事が、主人公の家を訪れるところで、映画は終わる。
検事は、犯人に自首しろと勧めにきたのか、どうなのか!
私はこう思う。
このまま生きても地獄!
逮捕されても地獄!
心の葛藤が一生付きまとうであろう!
最初に自首した方が一番良かったと思うけど、うまく逃げたいと思うよね。
でも、死ぬまで辛い気持ちが残ると思う。
ほんとの悪人だったら、知らないふりして生きていけるのだろうけど…。
自分に置き換えると恐ろしい話だと思う。
クリント・イーストウッド、渋い映画を作るよなあ。
グラン・トリノとか、ほんとに天才!
大好きな分野の映画でした
85点
