☆気象さんBL小説です、ご注意ください♪


※更新おくれてました(/ _ ; )すみませ






ヤマ

SO



「F」8













翔side






初めて来た...





こんなとこ。







でも1軒目より気軽かも。






2人で歌うのが楽しくて楽しくて







自分たちのパートじゃないところは鼻歌だけど。



「ソロいこー!ソロ!」






智くんがまさかの一言。










だいぶ酔ってるな...

だいたいカラオケに自分から行くって人じゃないし
自分からソロ歌うなんて言う人じゃない。





「翔くん...何歌ってほしい?」



「と、とっぷしーくれっ...」


「だめ!」



言い終わらないうちに遮られて



「な、なんでよ!」
「体力がもたない」



ふらふらぁーとソファに脱力してみせる智くん




「あのダンスが見たかったのに...」
「他のにして!」





「ん....と、じゃぁRain」
「んー、だめぇ。」



口の前で小さくばってんを作る智くん



「はぁー?なんで?」
「あれは手に入らないから」
「意味わかんないんだけど...」
「いいの!それは歌いたくない気分!」
「俺、あれいっつも聞いてんのに」
「へ?」
「いやなんでもないっ」




んーと...




危ない危ないいつもイヤホンであなたのソロ聞いてますなんて恥ずかし過ぎて言えないっての。







「んー、静かな夜に」
「寝るからだめ」
「はぁー?なんだよそれ」
「だってあれ歌ってたら眠くなるんだもん」





またまたソファに寝転がる智くん






こりゃ3回目は確実に寝るな....







「よし、Song for me!」
「え.....」
「もう決定だから」
「......ん」

甘えた声から急に普通の声に戻るんだもん





ちょっと心配になるよ




♪〜




ん?この曲は...






「ちょ、なんでこれなの!!」

「え?翔はTABOOって決まってんだよ」

え?何か悪いこと言った?ってなきょとん顔してるけど。
しれっと翔よびだから、すぐわかったよ。




兄さんの圧力ね...







ソロ曲歌おうって言い始めたのあなたなのに...



頬を膨らませてジト目で訴えると




「あ、サビのとこなら踊ってあげるよ」




さらっといいこと言ってくれた。



「え?踊れるの?」



「うん、だって翔くんのバックで踊ったじゃない」



すげぇな...

あれ何年前の話だよ






「照明はもちろん赤〜!」




照明のリモコンを操作して

暗闇に赤のライトだけが光った






照明のリモコンを机の上に置くと

パタパタと駆け寄ってくる智くん






そして....

ソファにかけてる俺の膝に座った






「翔くん...




本気でおいらだけの帝王様...やってね」







くるっと振り返って放った意味深な言葉を最後に





♪〜






曲がかかった。



ちょっと緊張したけど
曲がかかると一気に俺のスイッチがかかった








Get down〜〜uh〜♪

〜〜〜〜〜






close to me

間近に感じるフレグランス




智くんがびくっと背筋を伸ばした


ふふふ


マイクを使うと思ってたんだろう


出だしから俺はマイクを使わずに

綺麗な背中をなぞりながら

智くんの耳元で囁くように歌った。






そう

耳を食べてしまいそうな勢いで。







「♪気になんならもうこっち来いよ....」







歌いながら智くんの向きを強引に変えると

首筋に噛み付いてやった




「♪shesheher」




「んっ...はっ」







智くんの途切れ途切れの息遣いが

より一層帝王様を駆り立てる。













「♪しないの?キス」




唇をツーッと指でなぞる。



「苦悩yeah!」


歌詞なのに...

言葉じゃないのに...







なんでこんなに想いが溢れるんだろう...






智くんも首に手を回して

とろんとした目でこっちを見てる。





少しハの字に垂れたまゆげが綺麗....





さっきまで歌っていたは

いつのまにかBGMになっていて




4拍子のリズムは思ったより早く

せかせかと急がされているかのような感覚になる。





唇を重ねると

智くんが嫌がるかもとか

拒否されたらどうしようとか

そんな気持ちはどっかに吹っ飛んでいって。








一気に舌をいれこんでやった。





「んふっ...ふぅ」

お酒を飲んでるからか熱くて柔らかくて



最後のサビの部分までずっと味わっていた



いいところで口を離すと




智くんの口の周りについた




どちらのかわからない

涎を綺麗に舐めとって




「♪それがTABOO」




声なのか息なのか

最後の一言は静かに囁いた