2時間近くワインの話で盛り上がった

いつものワインに関する逸話から

ワインの産地の話

行ってみたい国

旅行の話

好きな食べ物

いろんな話をした








でも





また別れの時間がきた






ドアまで彼を見送る









「普通に...会いたい」


思っていたことが口に出てしまった








「え?」




彼は驚いて


お辞儀をするのを忘れて立ち尽くしていた






"ぎゅっ"





























自分でもわからない


気がついたら腕の中に彼がいた


抱きしめようなんて
思ってなかったし

彼は仕事だから
拒否されるのは
わかっていた

でも

わかってたけど

あんなに拒否されるとは思わなかった












月曜日が来るのが怖かった












先週とはうってかわって

重い足取りでホテルまで行った












フロントに






彼はいなかった














シャワーを浴び




バスローブをきて






1人席に座り





夜景を見ながら

ワインを飲んだ












知らぬ間に







泣いていたんだ...








楽しかった









2人でただたわいもない話をして






笑顔を見るだけで







幸せだった







1人で軽く1本空けた








こんなペースで飲んだのは久しぶりで


2本目に手をかけて栓を抜いたとき












"ビー"












呼び鈴が鳴った