お久しぶりです(*^_^*)


☆気象BL小説です。お気をつけください。

※某CMをもとにしてます。









「シャンプー」


✴︎OSとみせかけてのSOです。笑。エ ロなしです。




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「このシャンプーがいいんだって」





ノンシリコンやらオーガニックやら
嬉しそうにボトルの裏を見て説明してくれるんだけど






ごめん、翔くん。
おれ別にシャンプーなんて興味ない。







髪の毛なんて何で洗っても一緒だし

早く洗える方がいいから

たまにシャンプーとリンス混ぜて使ってたりする。

これ言うと怒るから絶対言わないけどね。











「ねぇ、智くんきいてる?」






「え、あ...うん。これ今日使ってみる」







別に何でもいい。

「ありがと、翔くん!」





渡されたボトルを手にとって

ニコっと笑って脱衣所のドアを閉めた。








"ふぅ〜"

疲れたな.....

きっとおれ上手く笑えてなかった。











自分でも別に気にしてないってわかってる。

でもなんで?



なんで今日またシャンプー買ってくんの?

このタイミングなの?

あぁ....もう....

めんどくせぇ.....









翔くんに嫉妬してるわけでもない。
ただの仕事だし。
それはわかってる。







いつもは新しいCMとか決まったり撮ったりしたら
一番におしえてくれるのに今回はおしえてくれなかった。






昨日の朝....2人でテレビ見てるとき

あのCMが流れたんだ。






凄い空気だったよね....





別に言ってくれればおれだって気にしなかったのに

すっげーもやもやした。





何が妻だよ....へっ!!!





脱いだ服を洗濯機に思い切り投げ入れた。




「くそっ!!!」






その時....




"はぁ〜"



ドアの向こうから小さなため息が聞こえた。






!!!!?




まだいたんだ...翔くん...
どうしよ....聞こえたかな?







「智くん?」





逃げるように急いで浴室に入ろうとした時
ドアの向こうから声がした。







俺は浴室のドアに手をかけたまま固まった。




「智くん?入るよ?」







脱衣所のドアが開いた瞬間、
逃げるように浴室に飛び込んだ。







「智くん....ごめん...ごめんなさい」







「......。」









「CMのことだよね。オレ言えてなくて。
どうしても言えなくて...それで...」








浴室からは肩を落としてる翔くんがぼんやり見える。

その肩は小さく震えてた...







翔くんが泣いてる...






ごめん翔くん...おれ...もう...だめだ..

翔くん泣かせて..あぁもう...おれ何やってんだろ







「ごめん.....」





やっと言えた。


おれも謝りたかった。



こう言う時おれは黙っちゃうから

それでいつも怒られてもっと喧嘩になるから





はやく謝らなきゃって思ってた。







泣いてる翔くんみてたら

今日はなんか自然と言えた。








"ガラっ"



ドアが開いて翔くんが飛び込んできた。








"ぎゅぅっ"







「ごめん智くんごめんごめん」






耳元でつぶやく翔くんの腰に手を回した。







「....ん。おれも。」




翔くんはずっと泣いてた。










CMが決まった時の話
CMを撮った時の話
おれに言わなきゃって思ってた話
泣きながら話してくれた。






「翔くん....ありがとう」




きいてるうちに


翔くんへの想いがこみ上げてきた。






そして昨日の朝から避けてたこと、ごめんって思った。




話さなきゃって思ってたから
シャンプー買ってきたの?







翔くん...かわいいな...





「大好きだよ、翔くん」





口下手でこんなこと滅多に言わないけど

愛おしくなって言っちゃった。








「おれそろそろ風呂入る...」






体を離そうとした時






「あ...ダメ....」






いっそう強く抱きしめられた。






「そんなこと言われたら俺止まらないから」


吐息交じりに耳元でSっ気たっぷりに囁かれた。






さっきとは全然違った低く冷たい声。




刺すような視線。




翔くんの手にはおいらのモノ。。







こうなると形勢逆転。








おいらの体は熱くてふにゃふにゃになる....

「んっ...あ...ふぅ...」




唇を咬むのが始まりの合図。

彼が悪かったとかそんなのは関係ない。





今夜はおいらが

一日無視したお仕置きを

たっぷり受ける番だ。







このお仕置きを待ってましたと言わんばかりに


おいらの腰が震えた。






END