年末からある部署が慌ただしい。
部長との反りが合わず、辞めていく人が続出。勤続年数20年の人も辞めてしまった。
さて、その部長、また新しい人を雇ったと聞いた。
前もって聞いた情報によると、その部署の経験があるということだったので、お堅い部署なので勝手なイメージでかっちり、しっかりした人が来るんだろうなと思っていた。
当日、受け付けに髭を生やした長髪メガネのお兄ちゃんがやってきた。
受け付け近くにいた私、「誰とのご予約ですか?」
と聞いたところ、
彼、「今日から○○部署で働きますヨナスです。」
ダボっとしたジーンズ、カエルのキャラクター、カーミットのTシャツにパーカーを羽織っている。長髪はしばってるのか、ほどけているのか分からない境界線。しばってある。たぶん。
カーミットは笑っていたが、私の顔はちょっとひきつっていたかと思う。
初日の服装はベルギー人にスーツやジャケットを期待しないものの、もう少しきれいめな格好、差し障りの無い格好で来ていたのを見ていたから、すごい兄ちゃんがやってきたと心の中で思った。
しかも、リュックからなにかが出ているかと思ったら、フランスパンが1本はみ出している。
主婦が買い物袋からネギが出ている自然な感じで。
もう私の中でツッコミどころ満載だったが、他のベルギー人はなにも不思議ではないらしい。いつもと変わらず仕事をしている。
そして、ランチの時間、フランスパンと袋に入ったサラダをリュックから取り出し、
「僕、ベジタリアンなんだよねー」
と、60cmはあるであろうフランスパンを慣れた手付きでナイフで切って、サラダミックス1袋をこれでもかというほど入れてペロリと平らげていた。
面白い子だなー、と思いながら見てたら午後、部署を飛び越え、とことこと私のところにやってきた。
「僕、お茶が好きなんだよねー。これ、抹茶の葉っぱ。飲む?」と。
すごい子がやってきた!と心の中で思いつつ、断る理由がなかったので、ありがたく頂戴することにした。
玉露は日本の玉露とかけ離れていた。
が、しかし彼の行動にこれからも目が離せない。












