星読み 石井ゆかり(幻冬舎コミックス 刊)
刊行元に「コミックス」とついているが、「漫画」ではない。
著者に面識はないが、このweb上には、彼女に大変お世話になっている人が沢山いると思う。
そして、私もそのひとりだ。
この本はナニかというと「星占い」の本である。
星占いのサイト
筋トレの主宰者である石井ゆかりさん。
今や、300万ヒットを超えるアクセス数の「星占い・テキストサイト」の管理人が
満を持しての出版です。
彼女の星占いは、特になにが具体的ということはないのですが
読む者の心を捕らえます。
わかりやすい比喩と、例、自分が解読した「星の動き」を誰もが「幸せになるため」に
役立てることができるように、そして「指針」として受け止められるように
見えない言語のイミの雰囲気を読んで、「こんなかんじ」です。と伝えてくれる。
それは、単に具体的に書かれていないせいで、今、自分が直面している問題や壁などに
ひとりひとりが、彼女の言葉のヒントを得て、当てはめ、解きあかしてゆくために
彼女の占い(=星の言葉を読んでやさしい解釈をすること)は
「当たっている」という感覚を覚えるのである。
ヒエログリフなど古代文字は、「学問」や「研究」として解読されるが
まったく知識のない者からしてみれば、専門家や学者に頼らなければならないわけで、
「星占い」にしても、「占い」なんていううさん臭いコトバが付いてしまうが
要するに、専門知識がなければ読み解けない、統計学に基づき古代からつづいている
学問の類いではなかろうか。
天体の動きを平面上に書き表わし(ホロスコープ)、人々に、どういった影響が与えられるか・・・。
それは、広い宇宙において「地球」という星に住む者達が、
「銀河系」という秩序に見守られながら、
月の持つ引力やら、そういったものの影響を
少なからず受けて生きている、ということから、
あながち頷けないとは言い切れないチカラのあるものではなかろうか。
私は、この星の動きを読解することを「見えない言語」だとしたが
彼女は著書「星読み」の「はじめに」の中で、
長い人類の歴史の中で人間達は、空を見上げて太陽や月、星々を観察することによって
季節を前もって読み、そして「暦」を作ったとし、それを「空の時計」だと言っている。
太陽、月、水金地火木土天海冥。
これらは地球上の私たちから見ると、空の一つの軌道をゆっくり進んでいるように見え、
この「軌道」を12個分に区分けしたものが、12星座となる。と、説明している。
しかし、彼女は、星は、人の運命に影響を与えたりはしないと考えていて
それは、時計が時間をつくり出しているのではないのと同じこと。
人は、時計を見て時間を読み取りはするけれど、時間の使い方は、自分で決める。
星もそれと同じなのだと、やさしく彼女らしい言葉でくくっています。
彼女は自分の星の読み方というものを、達観しながら伝える方法をとり
「空の時計」が読めない私たちに、「現在の私たちの立ち位置」というものを教えてくれる。
「星読み」という本は、各惑星が象徴する意味、12個に分けられたホロスコープの部屋に
どの惑星が訪れるとこんな状況になる、12星座の持つ雰囲気・・・などが
丁寧にやさしく書かれており、この本だけで簡単にホロスコープが読めるようになるという
良書になっている。
そして、巻末に2006年の各星座の予報と、おまけ(付録)として06年の手帳上に
月の満ち欠けと、惑星の動きがプリントされた「星手帳」が付く。
かつて、人間と自然とは切っても切れない繋がりがあったわけだが
慌ただしい現代社会においては、自然の衰退が甚だしい。
しかし、スローライフやLOHASなど現代社会の生活が見直される中で
自然や体内時計とともに暮らすことは、「星を読む」ということも
含まれたりするのではないかと思ったりもしています。
長くなりましたが、最後に、石井ゆかりさんが好きだと言う小説、
パウロ・コエーリョ著/アルケミストの一節をゆかりさんにならって
載せておきます。
「人が本当に何かを望む時、全宇宙が協力して、夢を実現するのを助けるのだ」
*
しかし、ネットがこれだけ普及して、簡単に個人のページが持て、
情報を発信できる状況に「占い」というページの多いこと。
占いという情報の選択もユーザー側にかかっているわけで、その中でも
信頼がおける「星読み師=占星術師」の選択ができたのはかなりの収穫だと思う。
それまで知る由もなかった、
イギリスの占星術師
ジョナサン・ケイナーの星の読み方、
石井ゆかり氏の星の読み方は、私たちの心を掴む。
アクセス数は正比例するという現実だと思う。