ママはいつも泣いていた

私の印象はこんなもの

  

私は小さいとき
託児所に預けられていた


私はママが本当に大好きで
ママと離れるのが毎日寂しかった

胸がしめつけられる感覚をよく覚えている


ママはその頃
何をして働いていたんだろうか

あまりに小さい頃なので
私は覚えていないけれど


ただ覚えているのは

毎日ひたすら酔っていた



ふらふら歩くママは危なっかしくて
見ているのが怖かった

1番怖いのはやっぱり
電車のホームを歩いているとき


ママはいろんなところに
ぶつかりながら歩いて行く

ママがホームに落っこちちゃいそうで
怖くて、怖くて、

すごく嫌だったのを覚えている



ママは酔ったまま自転車によく乗っていた

私は自転車の後ろの
子供イスにすわる

あたりまえだけど

びっくりするぐらい、
見事にふらふら運転する


安全の保証されていない
絶叫マシーンだ


実際に転倒することもよくあった


子供イスっていうのは
まわりが、がっちりしてるもので

転倒されると
回避するのはなかなか難しい



鼻血をだしたこともあった



だけど

ママはどうしても
私に自転車に乗ってほしいらしいのだ


私が

乗りたくない!!


と言うと


ママは

ママを信用してくれないのね!!


と怒りながらも
悲しみをもってとことん返してくる



だから私は毎回乗った




今考えても
やっぱり怖いな、と思う