ブレードランナーいろいろ | cahier de chocolat

ブレードランナーいろいろ

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ブレードランナー、その他色々。話の本筋に触れるようなものはないと思うけど、ディテイルに関するバレはあるかも。まずオリジナルを観た時、あの外国人から見たアジア(というか、主に中国と日本)の街の感じがすごく良くて、なんでもっと早く観なかったんだろうと後悔した。変なネオンサインがあったり、ざわざわしたシーンの日本語の音声は同じのが何度も使われていたりとか、Blu-rayの英語字幕では[SPEAK JAPANESE]とだけなっている「ふたつで充分ですよ」とか。楽しすぎ。そして、2049にもつぼなディテイル満載だった。ランダムだけど列挙。東欧を思わせる街の空気。田舎のパーキングエリアにあるやつみたいな遺伝子組み換え素材で作られた食品の自販機。ラヴの戦闘フォームが格闘ゲームみたいですごくて、軽くテンション上がる。ラスベガスの廃墟(入り口の上のガラス部分に書かれていたハングル文字はなんて書いてあるのかわからなかったのがちょい残念)。時が止まった廃墟の中もすごく良かった。壊れたホログラフィーが見せるマリリン・モンローやプレスリーのバグったショウがまたヴェイパーっぽさ。小さなドームの中にミニホログラフィーが出てくるジュークボックスのフランク・シナトラもシュールでいい。ロシア辺りを思わせる(チェルノブイリを連想してしまう)サッパーの簡素な家や、未来的な設備がありつつもふつうにラフなKの部屋のインテリアもいい感じ。Kを演じるライアン・ゴズリング、良かったなあ。壮大な現実的でないシーンと生活感あるところの対比で、どれだけ技術が発達しても、人工的になっていっても、そこにはやっぱり日常というものもあるのだなと感じられて、そのふと引き戻されるようなリアルがまた良かった。しかし、たまたま観たけどとても良かったと思っていた『メッセージ(Arrival)』の監督がドゥニ・ヴィルヌーヴ監督で、やっぱりたまたま観た『スクランブル(Overdrive)』でめちゃ可愛いと思ってたアナ・デ・アルマスがホログラフィーヒロインとか。