読書メモ
大人のための勉強法 和田秀樹 著 / PHP新書
著者の和田さんは受験指南本等で大変有名な方のようです。
といっても、実は精神科医でもある。
その上評論や映画監督もされている大変多才な方です。
私は名前だけは聞いたことがあったのですが、著作を読んだのは初めて。
偶然近所の図書館で見つけました(アメリカにあるなんて!)。
なんと、これ2000年の著作だそうです。
15年たってもあまり変わらないものですね。
(もちろん、変わったところもあるのですが。)
具体的な内容は、IT化が進み、能力主義になった現代で、
「大人が勉強する」ことの大切さを語った本です。
私は和田さんと違い、ろくに勉強してこなかったので興味津々。
【全体の感想】
もっと「勉強法」について語られているかと期待していたのですが、
「現代での頭のよさとは?」のところと、心理学的な話題に
紙面が多く裂かれていた印象で、ここだけが少し残念。
【内容について】
今の時代の「頭がよい」とは?を定義し、それに近づくための
トレーニング(勉強)例と効率的な勉強法について語られています。
和田さんが考える頭のよさとは?
蓄積された個人の知識だけでなく、専門的知識を持った外部の専門家、
インターネットを駆使して知識を集め、批判的能力や「メタ認知」を
駆使しながら、目の前の問題に対する最善の解決方法を求められる
能力がどれだけ高いか。
また、問題解決にあたって、自分自身の知識、方法を利用するか、
外部に頼るかのバランスを判断できることも重要。
「頭のよさ」を身に着けるためには?
① 知識を増やすこと:勉強への注意・注力と理解
② 推論を豊かにすること:数学、世界情勢、知識の別分野への応用、複眼的思考
③ メタ認知を高めること:自問、感情コントロール
④ 他者のサポートを得るテクニックを高めること:共感
効率的な勉強術について
時間のやりくり、優先順位、Focus、復習、アウトプット
【印象に残ったこと】
まだ私が中学時代に書かれた本だが、
今読んでも古さをあまり感じさせないことに驚く。
今でこそopen
bookの時代といわれるようになり、外部知識や外部記憶に
頼ることが一般化してきたが、うまくツールを使いこなせていない人は
多いのではないか、と思う(もちろん私も)。
特に、インターネットは便利な反面人間を「知った気」にさせてしまうから厄介。
一番いいのは経験することだけど、本でもいいから、自分の頭で考え、
「思考を止めないこと」、大事だなと思いました。
自分の勉強と結びつけると、「批判的読書」と「教訓帰納」という
アイディアはぜひ取り入れてみようと思いました。
勉強の分野に関しては、なんでもいいから勉強しようと思っていたけど。
やはり興味関心がある分野がベストだということ、さらに大人になって
資格を取るつもりならば20年先を見据え、コストパフォーマンスを
勘案したうえで決めた方がいいと。
なるほど~と思いました。
ひとつ、英語に関しての記述は納得いかなかったところかな
(早速、批判的読書を実践。笑)
おそらく当時のネット環境で出来たことが限定的だったから
なんだろうけど、和田さんはIT化の世の中にあっては、
英語のスピーキングはさして重要でなく、読み書き中心でよい
とおっしゃっている。
もちろん、一理あると思うのだけど、ライブチャットや
ライブコンファレンス等がここまで進化してしまった今、
「顔を合わせて話すこと」って日常になりつつある。
それに、人はやっぱり顔を合わせることが
無理でも、声を聴いて話したいものではないかなと思う。
スピーキングが全く必要ないかといえばそうではないかもしれない。