(後半編)

 

Day.4青森ー弘前ー秋田

 

60歳で早めの退職をしていて、今は自由な時間を使える私。

 

非日常を求め、いい歳をして、”ホテル泊と車中泊車を織り交ぜる”形で、東北一周、約1700kmの一人旅を続けてきた。

 

 

 

今日は4日目の朝。

青森での朝食は”名物のっけ丼”のはずだったが、昨晩呑み過ぎたのか、全然食欲が無い。

 

とても海鮮を食べる気になれずパス。

 

 

 

今日は、青森から弘前

弘前城を見学し、そして最終目的地は秋田市

 

様子を見て、通り掛かりの”秋田犬の里”犬に寄ってみるかも。

 

秋田到着後は、高清水の秋田酒類と、できれば新政酒造を訪れたい。

 

 

 

 

 

 

もう東京からは730km

一人で良く走ってきたな。

 

 

 

青森から秋田に向かう道は、雪深さがうかがえる、道横の道幅表示。

 

秋田までは、まっすぐ行けば3時間少々。

余裕があるので、秋田犬も見に行けそうだ。

 

 

 

この東北旅行では、毎日、どこかの雄大な山を目にする。

 

こちらは雪をたっぷり被った岩木山

とても綺麗で雄大だ。

 

 

 

 

朝の弘前城に到着。

平日朝だが、観光客もそこそこ多い。

 

天守閣は小ぶりだが、後ろに岩木山を控え、ナイス配置だ。

これが桜の時期だったら、さぞかし映えスポットカメラだろう。

 

 

 

弘前城を後にし、途中の道の駅で休憩。

実は今回の旅で、もう10数か所の道の駅に立ち寄っている。

そのたびにチョコチョコと、土産を買ってしまう。

 

特に地酒。

ま、戦利品だ。仕方ない。

 

 

 

弘前城から1時間少々で、通り掛かりの秋田犬の里に立ち寄り。

場所は大館の駅近く。

 

 

主役の秋田犬君は、お休み中。

 

忠犬ハチ公繋がりという事で、こんなところに東急線の昔の車両が。

 

 

秋田犬の里に車を停めたまま、ちょっと早めに、近くで昼飯を探す。

町中華で、予想外の大盛で腹一杯。

 

 

 

もう秋田までは直ぐ。

 

 

秋田市の街中の秋田酒類に到着。

ここは予約無し、時間指定無しで立ち寄れ、駐車場もあるが、蔵は見れない。

 

 

お土産コーナーが充実。

美味そうな試飲日本酒コーナーがあったのだが、車の運転中なのが悔しい。

 

で、また土産物を増やしてしまった。

 

こんな街中なのに、秋田酒類の工場内で熊注意の張り紙を発見。

ここで出るのではどうしようも無いな。 

 

 

そして秋田の中心部。

旭川。

 

なかなかいい感じだ。

 

 

車を駐車場に停める。

ここまで、東京から916km。

今日は3日ぶりに、ホテル泊り。秋田竿燈大通り沿いに予約している。

 

ホテルに荷物を置いてから、街の探索に出かける。

 

 

川に並行して飲み屋街が広がる。

川反飲食店街というらしい。

明るい時間から飲み屋を探したわけじゃなく、その先にある新政醸造を見たいためだ。

 

 

ただ、こちらも小売りも見学も対応していない。

人気なのに惜しい。

 

 

 

 

結局、その帰りに、夜の立ち寄り先を探しながら引き返すことに。

 

で、ブラブラした結果は、こちらの店に決定。

秋田35蔵の蔵人が集う店 美酒王国秋田。

 

先ほど工場に寄ったばかりの”高清水”、明日、立ち寄ると思う”秀よし”など、銘柄がいっぱいだ。

 

そして、これはヤバい!

地酒の飲み比べセットが、余りにも充実し過ぎ。

 

周りも一人や少人数で、本格的に飲んでる強者ばかり。

 

よし・・・・

 

 

 

うわ~、止まらん。たまらん。

 

 

 

充実のひと時。

 

飲み比べセット、3種類×3セットでも終わらず、個別オーダーまでして酔っぱらってしまった。魂が抜ける

いくら何でも、秋田は酒が美味すぎる。

 

流れ星 流れ星 流れ星

 

 

 

酔っぱらってもホテルまでは帰れる。

川沿いの風が心地いい。(多分)

 

いや~、秋田の酒は実に危険だった。

 

 

 

 

Day.5秋田ー角館ー増田の街並みー米沢

 

 

5日目の今日は、秋田市を出て角館

 

その後、増田の街並みを見て、まんさくの花の日の丸醸造他を見学。

 

目的地として道の駅 天童温泉食の駅 山形蔵王と迷ったが、結局、当日判断で道の駅 米沢に決定。

コロコロ変えるが、これも運試し。

 

 

 

 

 

ルート近辺に有名な酒蔵がたくさんあるが、フリーで見学を受け付ける所は少なく、ほとんど見れない。

 

ま、そもそも、中々買えないくらいの人気銘柄も多いし、仕方が無いか。

 

 

 

 

 

 

 

秋田からの道も山深い。

高速でないのだが、車も少なく快適だ。

快適だと思っていたら、木陰に警察の面接会場を発見。

 

ご丁寧に、上り、下り、両方だ。

危ない危ない。。。。

 

 

 

秋田市から角館までは約1時間。

角館は江戸時代に栄えた城下町で、みちのくの小京都と呼ばれる観光地。

 

武家屋敷をはじめとした古くからの建造物が数多く現存しており、風情ある町並みが魅力だ。

 

 

 

朝めしを食ってないので、まず駅横のコンビニで軽い朝ご飯。

 

初めて知った秋田名物の「ぼだっこおむすびおにぎり」と「いぶりがっこチャーハンむすびおにぎり」を購入。

美味かった。

 

 

 

 

 

街並みは広々で、綺麗に保存された武家屋敷がたくさん並ぶ。

 

東海道歩きをした際も、あちこちの宿場で本陣、脇本陣などが残されていたが、ここは残り方のスケールが違う。

 

凄い!

 

 

 

街ごと、江戸時代にタイムスリップしたかのようだ。

桜がキレイだそうだから、その時期にきたら相当なものだろう。

 

 

馬 馬 馬

 

 

角館を堪能したら、再び出発。

相変わらず道の駅に片っ端から立ち寄り、休憩しながら山形方面に進む。

 

 

 

ここまで5日で、20以上の道の駅に立ち寄ってきたと思うが、ここで今更こんなものを発見。

 

一日目に気が付いていれば、余裕でメリットを享受できたはずだった。 えーん

車で旅行を考えている人は是非ご注意を!

 

 

毎日、4時間程度の運転をしていても、これだけ観光、休憩が入ると疲れもそれほどではない。

 

次の目的地は、横手市の増田の街並み

 

江戸時代初めに朝市から始まり、商業が栄え、物資の集積地として賑わった場所だそうだ。

 

 

当然ながら街並みはきれい。

先程の角館とは違い、商業の町らしさを感じる。

 

 

この辺の蔵は”内倉”というらしく、主屋の背面に蔵が建てられ、蔵そのものを上屋で覆っている独特な二重構造。

 

雪深い地域故の形なのだそうだが、作るのには普通以上の金が掛るはずだ。 

 

 

そして、こういう歴史ある古い街には必ず酒蔵がある。

 

5月なのに強烈に暑い日差しの中、街の中心部の日の丸醸造にお邪魔した。

 

こちらは見学を受け付けている。

 

大きな杉玉。

 

物凄く立派な蔵。

ド迫力だった。

 

 

そして当然のごとく、”まんさくの花”の限定版を購入し、5月なのに灼熱の道を次に向かう。

 

 

道路わきの構造物も、雪の関係だろうか。

 

 

 

そして何十回目かの道の駅で昼食。

 

まだ食べてなかった秋田名物、比内地鶏の親子丼をいただいた。

 

 

 

さて、今日の目的地だが、実は今回の旅全体の中で、今日が一番決めきれていない。

 

途中の見所次第で、道の駅 天童温泉、または食の駅 山形蔵王、あたりにしようと考えていたが、結果的には3番手くらいにしか考えてなかった道の駅 米沢を目的地にしようと、走りながら決めた。

 

 

柔軟と言えば柔軟。

行き当たりばったりといえば、その通り。

 

でも事前に調べるだけ調べてはあり、どちらにしてもその範囲だ。

 

天童は将棋の町。 聡太?

 

そして山形市はフルーツ王国。

 

数ある道の駅に、いちいち立ち寄ってトイレ休憩としたが、長居せずそのまま突っ走って米沢に。

 

今日はちょっと遠かったので、到着は夕暮れ後。

 

残念ながら、すぐ周辺に食べ物屋(飲み屋)は無く、徒歩10分超の町中華に。

 

吞兵衛の私は、泊まる際には、必ず近隣に店がある場所を選んでいる。

 

だから本当は、昨日や一昨日の様な街中が良いのだが、こういう繁華街から外れた道の駅にするときも、グーグルマップで徒歩圏内の店の事前チェックは必須だ。

 

ここも何とか歩けるし、町中華も大好物。

ここでも日本酒をもらって、じっくり居座ってしまった。

 

道の駅に戻ると、既に車中泊客がたくさん。

 

ここは新しく綺麗な施設で、24時間、水洗トイレが利用可能。

24時間営業ではないものの、コンビニも併設で至れり尽くせり。

 

かなり良い道の駅だ。

 

 

トイレから遠くない場所に駐車している私は、車中でゆっくり。

 

5月で夜はそこまで暑くは無いが、扇風機だけは持ってきている。

最近の異常気象で、もう6月から9月あたりは、車中泊はもちろん、外で汗をかくアクティビティも難しくなっている。

 

それも考えて、今回も5月に決行したのだった。

 

 

 

昨日までと違って、今日は町中華飲み。

でもそれも悪くない。というか大好き。

 

キラキラ キラキラ キラキラ キラキラ

 

 

さて、明日は計画では道の駅きつれがわ泊なのだが、天気予報が怪しすぎる。

かなり酷めの悪天候が迫っているらしい。

 

今まではずっと良い天気だったのに。。。

ま、こればかりは仕方ない。

明日の朝、起きてから決めよう。

 

おやすみなさい。

 

 

Day.6米沢ー東京 (予定変更し、帰宅)

 

元々作った計画では、今日は道の駅きつれがわ泊。

 

栃木県なので東北一周という意味では微妙だが、福島県の大内宿など途中の観光をして東京まで帰ると距離が長い。

 

なので少し寄り道気味にはなるが、綺麗な温泉があると言う道の駅きつれがわで、ゆったりともう一泊を考えていた。

 

 

 

 

ところがここの所、週末の度に天気が悪く、今晩遅くから降り出し、土日は大雨予報。

宇都宮では降水量46mmというので、相当な本降りだ。

 

 

 

大内宿近辺は道路もあまり良くなく、その上、大雨の中で車中泊しても何も面白くない。

 

なので大内宿も諦め。

酒蔵も、東光の小嶋総本店以外は見学できるところが無かったので、予定を変えて、小嶋総本店だけ見て、今日のうちに東京に帰ることとした。

 

 

 

幸い、小嶋総本店は米沢市内。

車でわずか10数分の距離。

 

それでも、着いた頃にはもう結構、まともに雨が降っている。

 

駆け込むと、中は別世界のような静けさ。

 

創業は1597年というが、よく現代まで続いたものだ。

 

酒造資料館というだけあって、説明も展示もしっかり。

 

綺麗に見学コースが用意されている。

 

大きな酒樽がこれだけ並ぶ光景は壮観。

流石、上杉家御用達の歴史ある酒蔵だ。

 

 

当然、最後にはお土産コーナーが待っていて、誘惑には勝てない。

運転中で試飲ができない以上、土産は買わないと。。。

 

外の雨を忘れて、じっくり堪能。

 

 

 

 

ま、天気のせいで最後が残念だけど、臨機応変で結構うまく行った方だ。

 

さあ、これで寄れるところは大体立ち寄った。

帰路につこう。

 

 

もう、出発してから1200km以上走ってる。 これは中々。。。無気力

 

 

ここも雪深いのだろうか。

道路脇には、東京では見ない大きな側溝と特殊なガードレール?

 

 

帰路途中は喜多方を通る。

 

 

丁度、昼時だったので喜多方ラーメンを食す。

雨も強くなってたし、車を停める都合もあり、調べずに適当に入ったが、一平という店だった。

うん、美味しい。

青森で食った煮干しラーメンとは、麺もスープも全く違う。ラーメン 当たり前。

 

あとで調べたら、結構並ぶ人気店だったらしい。

悪天候で、待たずに入れてラッキーだったか。

 

 

 

 

満腹で移動中、トイレ休憩のつもりで入ったショッピングモールにも、地元の高級地酒が普通に並んでる。

 

流石、酒どころ。

 

 

ここから白河方面に山あいを脱出するのだが、雨がどんどん酷くなってきた。

 

もう、車からさえ出られないくらい。

 

流石にこの天気。

車中泊を諦めたのは正解。

というか、有り得なかっただろう。 

 

 

 

 

 

高速に乗っても、もの凄い雨傘と風くもり

 

SAにさえも入るのを躊躇う程だったが、埼玉まで降りてきたら、漸く雨風が収まってきた。

 

 

 

 

 

こうして、最後は尻すぼみになりながらも、雨の中を何とか帰宅。

 

元々、総距離1700km超のはずが、最終日を取りやめたため、1550kmくらいで終わった。

 

それでも、車でこの距離。

1都10県を走ったので、大旅行には違いない。 

(あ、良く高速道路を見たら、群馬もかすめてたから、正しくは11県)

 

 

 

 

酒蔵巡りと言いながら見れた蔵は少ないが、例のごとく、毎晩、呑んでばかりの旅だった。

 

でも中々行けない東北の北部まで、じっくり好きなだけ見て回れたので、大満足。

 

たくさんの記憶と体験が得られた。

いつかカミさんと、どこかを回りたい。

 

 

 

 

そして私の手元には、大量の戦利品が残った。

これ、何日もつのかな?  

 

 

 

以上で、東北の車中泊旅は終り。

一日短縮したが、大満足の旅だった。

 

さあ、次はどこに行こうかな?

中山道歩きか? それとも九州にでも行こうか? 

 

おしまい