複雑ながら

父のことで何度もここへ足を運んでたのですが、

そのことは今回は置いといて。

 

もう数年前になるけど

とても寒い日

刑務所前のバス停近くで上品なおばさんに声をかけられました。

 

「ご家族かどなたかの面会にいらっしゃるんですか?

何度かお見かけしたので。」

 

「はい、そうなんです。」

 

「私は孫の面会に。

もうすぐ成人式で今日はスーツを持ってね。

ちゃんと中で式をしてくれるみたいで。

あなたもきっとニュースで知ってる事件なのよ。

謝ってもどうやっても許されるものではないのよね。

でも、わたしにはたった一人の可愛くて愛おしい大切な孫なのよ」

 

そこまで話して

堰を切ったように泣き出してしまった。

ここに面会に来るのは罪の重さはどうであれ犯罪を犯したか

何かの問題に巻き込まれてる人の関係者だから

そこで何度かわたしを見かけ話したかったんだろうな。

 

おばあさんは事件のことを話してくれた。

ニュースを見て知っている事件だった。

正直ひどいことで自分がその家族なら一生許すことはないと思うことだった。

 

家族はもうそこに住んでられなくて引っ越したらしく

おばあさんもかなりひどい生活をしてるようだった。

 

刑務所で何人か会釈はしたけど

話したのはおばあさんがはじめてだった。

 

あれから数年経ち

少年はもちろんもう外で生活をしている。

あの頃二十歳なら今は半ばかな?

 

家族が遠くで身を潜めるしかない暮らしの中

真冬に電車とバスを乗り継いで面会できる日のほとんどを通っていたおばあさん。

今はどうしてるんだろうか。

 

被害者家族。

わたしには関わりもなく

力になることも癒すこともできない。

こんな形で加害者家族の話を聞いてしまい

その時は勝手に一人病みそうにすらなった。

 

今ただただ思うのは

亡くなってしまった方が

穏やかな気持ちで家族のことを見守ってくれていたらいいなと。。。

そんなことをわたしが願うのもお門違いなんだけど。

 

 

時々思う。

わたしはいろんな話をよくされる。

話しやすい何かがあるのか。

それならどうにかしてあげられる力も授けて欲しかったな

神様。

中途半端な造りでほっぽり出した?

 

こんな話のとき

何が聴きたいか

ちょっと元気にいくかな。

好きな歌詞。

Coverだけど。