最近、ちょっとした楽しみが私を支えてくれています。
何の事かといいますと、実にささいな事なのですが・・。
スタンプが7個集まると、希望する景品と交換できるのです。
ここのお店のオリジナル丼や湯飲み茶わん、保冷バックなどの他にマグカップなども選べ
ます。
(吉野家さんHPより)
条件は店が発行しているスタンプカードに、その店で食事をしてスタンプが7個たまればクリアーです。
1回の食事につきスタンプは1個のようです。
私はマグカップのデザインが可愛いなぁと思い、いずれその景品と交換するつもりです。
このキャンペーンを行っているお店は「吉野家」さんです。
あの、牛丼ひとすじ110年以上(choco調べ)の実績を誇る世界の吉野家さんです。
1899年 (明治32年)の創業です。
(吉野家さんHPより)
1980年 (昭和55年)に120億円の負債を抱え東京地裁へ会社更生法の適用を申請して
事実上の倒産もありました。
その後、セゾングループ傘下での再建に取り組み1987年昭和62年には100億円の債務を
完済します。
2003年 (平成15年)にはBSE牛海綿状脳症、一般的には狂牛病が確認されてアメリカ
からの牛肉の確保が困難になりカレー丼や豚丼などの代替商品で乗り切りました。
日本の外食産業の常に先端にいたのが「吉野家」さんだと思います。
1973年からフランチャイズ事業を始めて現在では日本国内のみならず中国やアメリカ
台湾、シンガポール、フィリピン、マレーシア、オーストラリアと世界中に出店して
きました。
まさに、世界の「吉野家」なのです!
(吉野家さんHPより)
と言っても、ご存じない方も多いと思います。
いや、知っていても食べたことのない方が多いのではないでしょうか?
おいしいんですよ。
基本は牛丼です。 380円 白いご飯の上に牛肉がのっています。
飴色になっているタマネギも甘くておいしいです。
紅ショウガをちょっとごはんのはじっこにのせます。
ごはんの白色の横に紅い色が入ると視覚的にポイントが生まれます。
私にはこの紅ショウガの赤は「パソコンの名機 Thinkpad」のキーボードの真ん中にある
赤いトラックポイントにも見えてきます。 (眼科に行って診てもらった方がいいかもね)
牛肉の脂身の部分が輝きを放ちながら飴色になったタマネギとからみあいこんもりとした
姿はまるで広大な放牧場の中で元気に走り回る牛の姿を思い起こさせてくれます。
「雄大な自然がその中にある」 「風の中にかすかに穀物と牧草の香りがする」
もはや、この丼は大地の恵みそのものです。 (行くとしたら総合病院の方がいいのかな?)
牛丼のつゆは醤油ベースで甘さがあり、単調な味ではなく深みがあります。
(どうすればこんな奥深い味がだせるのでしょうね)
肉から出るだしはもちろんのこと、砂糖、みりん、隠し味のお酒とか? 何かのダシは入
っているように思います。
このつゆがたっぷりと染みこんだ牛肉を箸でつまみ口に運びます。
妙に薄い肉ですが、ものによっては長く赤身や脂身もありしっかりとした牛肉です。
(アメリカ産の牛肉です)
口に入れた瞬間、牛丼独特の甘い香りと味わいが口の中に広がります。
「うまい!」 「やっぱり吉野家だ!この味だ!」
私が「吉野家」さんでごはんを食べるのは、数年ぶりのことでした。
基本的に独りで外食することは滅多にありません。
ですが、晩ごはんをたべないままでいて 仕事が終わり終電間近の電車で帰ってくると
いつも買い物をする店は閉まっています。
「コンビニもあるけれど、ちょっと気が向かない」
(昼ごはんでやたらお世話になっていますからね)
「何かよい手はないかな?」
「あるっ! 吉野家さんがあった!」
それで、久しぶりに店に入ってみたのです。
夜の遅い時間なのであんまりお腹いっぱい食べない方がいいのかな?
とも思ったのですが、つい こんなものを注文してしまいました!
ジャジャーン! 牛すき鍋膳 650円
あまりにもおいしそうだったので我慢出来ませんでした!
熱い鍋の中で牛や豆腐、白菜、きしめん、ニンジン、ネギが元気に泳いでいます。
(吉野家さんHPより)
「おぉぅ、素晴らしい」 これはすき焼きですね。
生タマゴがついてきているので、熱々鍋から牛を連れ出して、タマゴのプールで泳がせます。
「ほほぅ」「結構、牛さんやるじゃないですか! 世界動物タマゴプール競泳大会に出場したら優勝
できるかもしれません」 (どんな大会なのでしょうね?)
タレの味付けは甘く濃いめです。
その方がごはんがおいしく食べられるという計算なのだと思います。
最高においしいごはんでした。
久しぶりの吉野家さんでの食事ということもあり、あまりのおいしさに私は3日連続で
通いました。 (他の食べ物を知らないのかな?)
実はこの画像は鍋膳3回目の画像です。
並盛ではありません。 お好みで肉の量を増やせるのです。
並盛よりも肉の量が2倍になっています。
値段もプラス300円、肉の量が多いので生タマゴ(50円)も追加で1つ注文しました。
なんて贅沢なのでしょうか、毎日 牛肉を食べているのです。
「仕事、がんばったものな・・いいやね」
捕捉で付け加えておくと、吉野家さんではTポイントがつきます。
それに割引クーポンもよく出しているようです。
(期限切れに注意です。 意外に短い期間だったりします)
牛すき鍋膳は50円割引、丼、タマゴなどの50円割引、特典が多いです。
数年ぶりに通った「吉野家」さんでしたが、今までにない大きな変化を感じました。
ひとつは女性客がすごく増えたということです。
何年か前は女性の姿はほとんど見かけませんでした。
カウンターで食べている方は少数ですが、「お持ち帰り」をする女性を何人か見かけました。
あとは、カップルで来ている人を見たのも初めてでした。
小さな子供さんを連れた家族連れも初めて見かけました。(遅い時間ですけどね)
外人客も4~5人の仲間連れで現れて「牛丼」を持ち帰って行きました。
国際化が進んだ証拠ですね。
いつの間にか「吉野家」さんは年齢・性別・人種の違いに関係なく いつでも、誰にで
も愛される店に変わっていました。
(私の学生時代は貧乏学生がお世話になる店といったイメージでした)
1980年、一度「吉野家」さんは経営破たんしました。
もう、二度と「吉野家」さんの牛丼を食べる事ができないのかと心配したのですが、
みごとに復活しました。
(確かこの頃から店の看板に書かれた「牛丼ひとすじ80年」という文言が消えたと
記憶しています)
バブル到来の時代は高級牛丼店として赤坂見附の通りに「高級吉野家」さんが登場した
時もありました。
その値段は確か牛丼1杯が1000円だったと思います。
(味噌汁・おしんこ付だったかな?)
使用している牛肉があまりにも高級で「なんかいつもと違っておいしくない!」
私は1度食べたきりその店に入ることはありませんでした。
「吉野家」さんは大衆に支持されて初めてその威力を発揮します。
「早い!安い!うまい!」
このキャッチフレーズは吉野家さんが生み出した言葉です。
その後、「すき家」「松屋」「なか卯」といった後発組の外食チェーンストアが続々
誕生します。
それぞれが個性を持った人気のある店です。
「吉野家」さんが存在していなければ、こうした店は出現しなかったかもしれません。
「あと、スタンプは1つだな」
「何を食べてマグカップと交換しようかな?」 「やはり牛すき鍋膳だろうか?」
「いつ食べようかな?」「クリスマスに食べようかな?」
景品と交換するその日のことを楽しみに私は深夜の住宅街を歩きます。
何か口の周りがペタペタします。
きっとタマゴがついているのでしょう。
「まぁ、いいか」
見上げると住宅の屋根や電線越しにオリオン座が確認できます。
明日も天気になりそうです。
「シャワーを浴びて、早く寝よっと」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。