“宮大工として一人前の職人になるには、高校を出てから修行に入ったのでは遅い。
できれば小学生のうちから教え込みたい”
薬師寺の宮大工を束ねていた棟梁、西岡常一氏のエッセイの一文です。お受験ママ(&パパ)にしたら外宇宙のハナシだよね。
バリ島では、30代ですでに名人という木彫り師や銀細工師も珍しくない。なぜって、こういう伝統的な職業は家代々で継がれることが多いから。
父ちゃんがいわゆる名人、あるいは親方として工房を構え、弟子を抱えている場合、子供は学校がひけたらなんとな~くソコに行く。
だいたい工房ったって家屋敷の一角にある。
“お~来たか、じゃ、コレやってみろ”と父ちゃんがノミやら槌やらを持たせる。
ココで、見極めが成されるワケです
。工作好きな子供は嬉々としてヤる。
親方=父ちゃんやお抱えの弟子たちがそれを見て、“こいつ才能ある”と判断したら、そこから仕込む。はじめは簡単な、身近なモノを作らせて、だんだん高度なワザを教えていく。
好きこそモノ、というこのシステムには無理強いはない。
子供がイヤがることはさせないし、才能がない子供に無理矢理、ということもない。
かくして、高価な白檀で聖獣バロンや獅子シンガを彫れる職人、16歳のマデ君、なぁんてのがゾロゾロいるんです、この島には。
30代になったら彼が何を彫るのか。父ちゃんが彫ってたアレかもしれない。
バリ島 文化体験するならバリ島観光.com
できれば小学生のうちから教え込みたい”
薬師寺の宮大工を束ねていた棟梁、西岡常一氏のエッセイの一文です。お受験ママ(&パパ)にしたら外宇宙のハナシだよね。
バリ島では、30代ですでに名人という木彫り師や銀細工師も珍しくない。なぜって、こういう伝統的な職業は家代々で継がれることが多いから。
父ちゃんがいわゆる名人、あるいは親方として工房を構え、弟子を抱えている場合、子供は学校がひけたらなんとな~くソコに行く。
だいたい工房ったって家屋敷の一角にある。
“お~来たか、じゃ、コレやってみろ”と父ちゃんがノミやら槌やらを持たせる。
ココで、見極めが成されるワケです
。工作好きな子供は嬉々としてヤる。
親方=父ちゃんやお抱えの弟子たちがそれを見て、“こいつ才能ある”と判断したら、そこから仕込む。はじめは簡単な、身近なモノを作らせて、だんだん高度なワザを教えていく。
好きこそモノ、というこのシステムには無理強いはない。
子供がイヤがることはさせないし、才能がない子供に無理矢理、ということもない。
かくして、高価な白檀で聖獣バロンや獅子シンガを彫れる職人、16歳のマデ君、なぁんてのがゾロゾロいるんです、この島には。
30代になったら彼が何を彫るのか。父ちゃんが彫ってたアレかもしれない。
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