拙著
『犬を飼いたくなったら』の校了作業がようやく終わりました。

本書は、はじめて犬を飼う人、
これから犬を家族として迎え入れようと考えている人のための本。
ブリーダーさんからもとめたり、
動物保護センターからゆずりうけたりなど、
ショップ以外での犬との出会いをすすめたり、
「ほしい犬」を飼うのではなく、
「自分が飼える犬」を飼うことをすすめたり、
飼い主として知っておきたいマナーやペット法規を盛り込むなど、
「動物愛護」を中心にすえた内容になっています。
その意味で、本書は従来の「犬の飼い方」本とは一線を画すものといえます。
といっても、動物愛護だけをうったえるカタい本ではありません。
トレーナーさんに監修をしていただき、犬のしつけの基本についてもふれています。
しつけというと、「オスワリ」を教えたり無駄吠えしないようにするなど、
むずかしいことを想像してしまうかもしれませんが、
おやつを使いながら、気軽に楽しく、「犬と遊ぶ」感覚でやれば、
むずかしいこともめんどうくさいことも少しもありません。
というよりむしろ、「しつけってこんなに楽しいんだ!」という気持ちにさえなります。
犬と接するのが楽しくて楽しくてしょうがなくなります。
じつをいうと、本書の企画と連動して私自身、犬を飼い始めたのですが、
本文にしたがって犬を探し、犬をしつけてみると、
なんとなんと、なあんの問題もなくいろいろなことをおぼえ、
とってもイイコに育ってくれました!

本書は、いわば
徹底した「飼い主目線」の本。
私という飼い主が、必要かつ知っておきたいと痛感した飼い方の知恵が、
本書にはたっぷりつまっているのです。
私自身は、獣医師でもしつけのプロでもありません。
強いていうなら、これまでに数頭の犬を飼ってきた飼い主のプロ?
そんな「飼い主」としての経験をいかして、
飼い主さんの「ここが知りたい」にこたえる本をつくろうと考えたのです。
ちなみに本書には、「災害時の注意点」も掲載されています。
飼い主のみなさんには、この部分もぜひともお目通しいただき、
ペット用の「非常もちだし袋」をかならず準備してほしいと思いますが、
問題は、万が一被災して避難所生活となった場合。
避難所はペット可?
連れていってもいいのだろうか?
「災害時には、ペットを連れて避難する」のが原則です。
よほどのことがないかぎり、ペットをおいて逃げることはさけてほしいところです。
しかし、地域によっては「ペットを連れていけない」避難所もあります。
地元の避難所がペット可かどうか、前もって調べておくとよいのですが、
じゃあもしも「ペット不可」だった場合、どうすればいのか?
じつをいうと、これに対する答えはありません。
とにかく連れて逃げて、犬嫌いの人に迷惑がかからないよう気をつけるしかない。
今言えるのは、これしかありません。
「非常時に犬なんて」という非難にさらされても耐えるしかない。
残念ながら、それが現在の状況です。
でも、だからこそ、ふだんからのしつけやお手入れをしっかりとしておきたい。
見知らぬ環境でも落ち着いてすごすことができる。
わけもなくほえたりうなったりしない。
抜け毛やにおいをできるだけおさえる。
予防接種や虫除けなどきちんと健康管理をしておく。
「迷惑だ」なんていわせない状況にみちびくことが飼い主さんの義務。
飼い主さんは、犬を守れる人であるべきなのです。
今回の震災では、
「犬を助けにいく」と言ったまま、
戻らなかった人もいると聞きます。
胸がつぶれそうです。
私はこういう方を、心から尊敬します。