わたしは子どもの頃から正直モテた。
うちの家族は父が職人をやっていて、毎日夜になると家には職人でいっぱいになり、お酒を飲みながら博打をすることが日課だった。
母は毎日育児をしながら職人達のつまみを作って、嫌な顔せずにおもてなしをしていた。むしろ時々母も博打に参加したりして、家は毎日賑わっていた。
わたしは父や父と一緒に働いてる職人達が大好きで、毎日父達が帰ってくるのを楽しみにしていた。帰ってくると、父達が肩車や抱っこなどしてかわいがってくれていたし、こんなに大勢からかわいがってもらえて自分は特別だなぁと思うこともあった。博打が始まると、お酒を作ったりルールもわからないのに大人の膝の上に乗って一緒になって楽しんだ。
今思えばすごい家庭環境だったのかもしれないと思うけど、わたしにとってはそれがふつうで、今のわたしができあがってるのだと思う。なんでも前向きで楽観的な。
みんなが楽しんでる雰囲気が大好きで、大人数で遊ぶのが大好きなわたしはこの家庭環境もあってかもしれないと思う。
学校でもどちらかといえば家で遊ぶより外で遊ぶことが大好きで、子どもの頃から兄弟や友達と外でわいわい遊ぶことが大好きな子だった。
顔は全然かわいいわけではないけど、自分で言うのもなんだけど愛嬌がとても良かったと思う。面倒見も良く、恥ずかしがり屋で、素直。そんな小学生だったわたしに男の子は寄ってきた。
わたしのことを好きだって言ってくる男の子が多く居た。この頃から、何もしなくても男の子って好きになってくれるんだなーってなんとなく思っていたんだと思う。
中学生になると、他の小学校も合併され人数も増えた。
中学で初めて携帯を持つようになり、最初は仲の良い子とメールをやり取りしている内に、「はじめまして。2組の〇〇っていいます」とか、「だれかわかるー?」みたいなメールが来るようになった。
男の子から勝手にメールが送られてくるようになり、男の子とは小学生の時と違って直接話すことは無くなりメールで会話をするようになっていった。
後輩や先輩からも来るようになって、しまいには他校の子からも来るようなこともあった。
中学生のわたしは、かわいいと言われることが増えたけど女の子らしいというよりどちらかといえばボーイッシュで、かわいいこは他にもたくさん居たから中学に入ってこんなに男の子から注目されるとは思っていなかったし、正直嬉しかった。
彼氏もできたけど、メールで話す程度の。
ファーストキスも中学生だったけど、良い思い出ではない。
高校では髪を伸ばして、清楚な女の子って感じだったし、周りからもそう扱われた。
でも、根本的な性格は変わってないから、いつも大人数の友達と集団で過ごしてた。
高校では少し悪さもした。授業サボる。バイク2ケツする。一体警察に何回追われたんだろう…でも少し悪いことすることが、楽しい時期だったのだと思う。
こんな変な女なのに、なぜかわたしは高校でもモテた。
小学生から高校生まで、好きな人と両想いに何回もなった。
この時一回でも、一度でもまともな恋愛をしていれば何か変わったのかもしれない。
わたしは少し天狗になっていたと思うし、このモテた経験がプライドをぐんぐん上げてしまったのだと今は思う。