私たちの大事な家族のチョコが、長い長いお散歩に出たのは3/12のお昼過ぎのことでした。
そして今日、4/29の肉の日に、四十九日を迎えました。
私たちの中では月日の流れがおかしなことになっていて、果たして「もう」なのか、「まだ」なのかわからないような感じですが、でも今日はチョコの旅立ちの日となりました。
晩年は大好きなお肉をたくさん食べて幸せそうだったチョコを偲んで、今日は家族で焼肉(笑)
いいにほい、届いたかな?

「チョコ」という名前だったのに、呼びかけが「チェコ」でも「チャコ」でも「じゃこ」でも、そしてまさかの「千代子」でも、元気に「アタシのこと呼んだですか?」と尻尾振ってやってくる、 細かいことを気にしないいいヤツでした。

嬉しいことがあった時に小躍りする私の動きにつられて、ついついよくわからない変なダンスを踊って自らテンションを爆上げしてくれる付き合いのいいイッヌでもありました。

私の愚痴の垂れ流しを、大きなお耳で聞いてるふうにパタパタと動かし、それもしつこくなってくると、立ち耳のはずが垂れ耳気味になって来るところも、実に感情豊かでおもしろく、

チョコの体に顔を埋めてニホイを執拗に嗅いだ挙句に「犬くさー!!」と喜んだり、断りもなく肉球をモミモミと揉んだりする飼い主に、仕方ないなぁという風情で、でもちょっと迷惑そうに押し返し、たまに深いため息をつく、そんなチャーミングなイッヌでありました。

16年3か月、辛い時、悲しい時も、いつもそばにいました。
よく巷で聞くような「涙を舐めてくれた」とか「じっと寄り添っていてくれた」とかそういうことは一切ありませんでしたが、困ったように私の周りをくるくる回ったりしてそのうち回りすぎて自分が何をしているかわからなくなって、むしろそれが楽しくなってきて、よっしゃ!とばかりに犬っぱしりを始めたり、おもちゃのボールなどを持ってきて「あそぼ」とかする、ちょっとピントがズレたところもかわいかった。

長らくお世話になった動物病院では、検査で預けるまでは「アタシを置いていくですか????!!」と悲壮な声で鳴き続けるけれど、私が診察室のドアをパタンと閉じた途端に「あ、センセ、アタシ検査ですね」といった感じでさっと切り替える見事な女優犬でもありました。

若い頃のお散歩の時には、黒い犬には遠くからでも吠えて威嚇するような、鉄砲玉のところがあり「チンピラーヌ」の名を欲しいままにした頃もありましたが、老年はすっかり穏やかになり、仏の境地に達したかのようでした。

近所のニャンコ先生にも、ミャーのミが聞こえたか聞こえないかのうちに、うわんわんわんわん!と吠える謎のコールアンドレスポンスをしていたチョコも、だんだんにお耳が遠くなって、そして目の前をニャンコ先生が通過されても全く意に介さない、そんな穏やかなイッヌになって驚かされました。天敵は、時を経るとただの隣人になるのだと。

呼んでも聞こえなくなり、居場所がわからなくなるので、首輪に小さな鈴をつけました。
りんりん・・と鳴るその音で「あ、いたいた!」「そこにいたんだね」と笑った日々が昨日のようです。
どんなに耳を澄ませても、もう聞こえることはないんだなと、胸がギュッと締め付けられる思いがします。

もうダメか・・という死の淵から何度も先生も驚くようなV字回復を見せてくれたチョコ。
余命数日、というところから、ふんばって3か月もの時間を私たちにくれました。
いい肉の日11/29に生まれたというのに、腎臓疾患でどうしても治療食が優先となっていたけれど、最後の日々は肉三昧!!!
今まで食べたことのないステーキ肉を味わいつくし、甘いプリンを食べ、アイスを食べ、美食倶楽部の会員となったチョコ。
とても余命宣告されたイッヌとは思えぬがっつき・・いや、食欲を見せてくれて、肉の威力を思い知ったことでした。
でもおいしそうに食べてくれて、本当にうれしかった。
お空で「アタシたっくさん肉食べたです!!」って他のワンコにマウントとってないか、それだけが心配です。

このブログにもたくさん記したけれど、いろんなおもろい伝説を残して行ってくれたチョコ。
それを一つ一つ手に取って思い出すたびに、おかしくて、嬉しくて、悲しくて、そして寂しくて・・心がいろんな色で塗り重なっていきます。
それは明るくなったり暗くなったり・・
でも、最後は感謝の色となっていく気がしています。
今は混ざり合って混沌としているその色も、最後はきっと。

晩年にぐっと具合が悪くなる前、とてもシニアとは思えない足取りで、元気に1時間ぐらいお散歩できる時期があり、あの時の、リンリン鳴る鈴の音と、跳ねるように歩く、ピンと立ったお耳の影帽子が、脳裏に深く刻み込まれています。
これから先も、きっとどこかで私はあの鈴の音と跳ねる影帽子を探してしまうのだと思います。

さよならの前に、「生まれ変わったら、こっそり🦋になって飛んできてね。気づくようにちゃんと私にとまってね」とお願いしておきました。
きっとチョコのことだから「わかったです!」と言いながらうっかり違うものに転生しそうですが、一応希望だけは伝えておきました。
だからこれから先、蝶々を見るたびに私の心が小さく跳ね上がることでしょう。
ちがうものに姿を変えていてもきっとまた会えるよね。また会おうね!