モバイルバッテリーを「燃えにくいポーチ」へ入れれば、発火事故を防げるのだろうか?
最近モバイルバッテリーの扱いが難しくなってきているし、安全を考えるとそんなふうに考えてしまうのですが、実際はそこまで単純な話ではないようですね・・・。
難燃性の素材は、火が付いた際に燃え広がりにくい性質を持っているのですが、収納したバッテリーの熱暴走や発火そのものを止める安全装置ではないようですから、そこら辺を理解しておきたいですね。

Ankerの「Anker Style Pouch」は、そんな難燃性を普段使いのガジェットポーチへ取り入れた製品で、価格は税込4990円。
約180×100×60mm、重さ約130gで、最大2万5000mAhのモバイルバッテリーや充電器、ケーブルなどを収納することができ、内側には、国際的な難燃性規格「UL 94 V-0」と、国内の燃焼性試験「JIS L 1091 A-2法 区分3」に適合する素材が使われていて、外側はソフトレザーで、一般的な難燃バッグより日常の服装やビジネスバッグへ合わせやすいデザインとなっています。
とはいえ、規格に適合するのは使用されている素材であり、ファスナー、メッシュ、縫製糸は対象外となっており、メーカーも、モバイルバッテリーの熱暴走を完全に防ぐ製品ではないと明記しています。
気をつけたいのは「難燃」を「燃えない」や「発火しない」と勘違いしてしまうことで、それをしてしまうと製品の役割を誤解しやすいですし、想定されているのは事故をなくすことではなく、万一の際に周囲へ燃え広がりにくくすることだと思っておきましょう。
また、ポーチへ入れたからといって、膨張したバッテリーや強い衝撃を受けた製品を使い続けていいわけではありませんし、高温になる車内へ放置しない、端子を金属と接触させない、変形や異臭があれば使用をやめるといった基本的な扱いは変わりません。
あくまでも難燃ポーチの価値は、危険をゼロにすることではなく、複数の対策を重ねるということ。
Anker Style Pouchが提供しているのは「発火しない」という保証ではなく、収納物を整理しながら、万一の延焼に備える仕組みだと理解しておきましょう。

