4か月ほど前のことです。
実家の母から電話で、「最近YouTubeで経済アナリストの講座を見つけてね。グループLINEにも参加しているの」と話を聞きました。

そのグループには60名ほどが在籍し、毎晩のように「講座」と称したグループチャットが開かれていました。
参加するには「サインイン」とLINEに書き込み、時折出されるクイズに答えるだけ。
5日間連続で参加したり、クイズに正解したりすると、Amazonギフト券1000〜2000円がもらえる仕組みでした。
さらに「正善(今考えると実在する人物かどうかも怪しいですが)」と名乗る女性のアシスタントがいて、個別にLINEでサポートしてくれるとのこと。
母はその正善をとても気に入っていました。
丁寧な言葉づかい、親身に投資初心者を心配してくれる様子。
母自身は投資は難しいと考えていましたが、「勉強だけでもさせてください」とやり取りを楽しんでいたようです。
そんな母の話を聞いていた私は、当時ちょうど子どもが生まれたばかり。Amazonで育児用品をよく買っていたこともあり、
「Amazonギフト券がもらえるならいいな」
「投資の勉強も少ししてみたいな」
そんな軽い気持ちで母に「私もやってみたい」と伝えました。
私は現在育休中。時間がある私に、母も投資の勉強して欲しかったようで、すぐに正善を紹介してくれ、そこから私のグループ参加が始まりました。

LINEグループは活気のあるものでした。
午前中の市場が開く前と、午後の市場がクローズした後には、正善が「きょうの株式市場の注目ポイント」を整理してくれ、市場の流れや注目されている業界について解説してくれました。その話は分かりやすく、自分も投資の勉強をしているような気分になっていました。
さらに、毎晩19時からは経済アナリストとされる杉本という人物が講師として登場し、「どうやって株で稼ぐのか」をテーマに講義を行いました。個人投資だけでなく、グループとして資金を集めることで、大口の投資家に負けず、大きな利益を得られるのだと強調していました。
その言葉に参加者たちは共感し、活発に質問を投げかけ、グループのチャットはいつも賑やかでした。私もその雰囲気に圧倒されながらも「なんとかついていきたい」と思うようになりました。

ちょうど私が参加し始めたころ、杉本が計画したという「主力口座」を開設する時期を迎えていました。母から「少しだけお金を送るから、参加してみなさい」と言われたこともあり、私は正善に「主力口座を開きたい」と伝えました。
子育てで収入が減っていた不安もあり、「少しでも将来のためになるのなら」という気持ちで、期待を込めて決断してしまったのです。
正善はすぐに口座開設の方法を説明しました。
まずは専用のアプリをダウンロードすること。これが謂わゆる「主力口座」のアプリです。
そして、「カスタマーサポート」に連絡をし、口座にお金を入れることで、日々の取引に参加できるようになる。ということでした。

これが、ダウンロードしたアプリのアイコンです。
今思えば、この専用アプリをダウンロードした時点でも、「もしかして怪しいのでは」と疑うことはできたかもしれません。
しかしアプリはApp Storeから普通のアプリと同じようにダウンロードできましたし、当時の私は、数年前にビットコインが流行したときに、同じように専用のアプリを使って口座を開設した経験がありました。(ビットコインでは損はしていません。というより口座にお金を入れただけで、全く運用していません)
そのため、「投資にはこういう手続きがあるものなんだ」と思い込み、特に違和感を抱くことはなかったのです。
本当に情けない話ですが、その経験が逆に警戒心を薄れさせてしまったのだと思います。
LINEのグループへの招待、そして、アプリのダウンロードを促されたら、要注意!!
というか詐欺と思って間違いないです。
