ダンモって何のこと? と思われる人がほとんどでしょう。
早稲田大学モダンジャズ研究会のこと、です。
実は僕は一応そこのOBです。 30年くらい前の、、、(また年がばれますが)
元々はギター少年でしたが大学に進みある時期にジャズに惹かれダンモに
入部しました。 そこではウッドベースを弾いていました。
(ちょっと無理がたたり頸椎を痛めて指の動きに支障が出るようになり
3年後に楽器の演奏そのものを断念せざるをえなくなったという
オチも付いてはいるのですが、、、、)
楽器を断念しそれからダンモのOBの人たちとのお付き合いもかなり遠のいて
いた、という最近の30年弱でした。
昨日、恵比須ガーデンプレイスでそのダンモの創立50周年記念コンサートが
開催されたので行ってきました。
ダンモは多くのジャズのプロ演奏家を輩出し、アマチュア演奏家でも
ライブハウスなどでの活動を続けている方が沢山いらっしゃいます。
また有名なところではタモリがOBで実は昨日もタモリのスペシャルコーナーで
ご本人が生出演されていました。
ステージの写真撮影は禁止されていたので写真はこの会場の外での
一枚のみ。
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ステージは2部構成でした。
OB達のバンドがいくつも1~2曲ずつを演奏するのですが、トップバッターは
創世期バンドという名前で50年前に学生だった方々、曲もアートブレーキーと
ジャズメッセンジャーズの名曲Moaninで華々しく幕開け。
皆さん70歳を超えていらっしゃると思うのですが、もう演奏の素晴らしさに
あっけにとられてしまいました。
その後も多くのOB達がステージに上がり様々なジャズを聴かせていただきましたが
プロも少数居ますし大半はアマチュアなのですが演奏のレベルの高さには終始圧倒
されっぱなしでした。
40歳、50歳はまだまだ子供ですね。 ああいう世界では。
若いころにやっていたので定年前後に再度やり始めてみる、という楽しみ方も
あると思いますしとてもいいことだと思います。
けれど、昨日見たもの、聴いたものはそれとは少し次元の違うものでした。
若いころに出会い愛した音楽を(しかもダンモの現役部員はとにかくよく練習
するんです)、その後の人生でプロになろうがアマチュアであろうがずっと
愛し続け鍛錬を続け仲間たちとずっと楽しみ続け、時間を重ね年齢を重ねることで更に
深みが増してくる、 若い人たちが簡単にまねできないようなレベルに
到達している人達がステージの上に大勢いらっしゃいました。
そういう自分の愛するものと長く長く付き合い楽しみ深さを増してゆくという
世界の素晴らしさの中に置かれて気持ちを揺さぶられ気づいたらステージを見る目が
涙で曇ってしまいました。
(僕は楽器は断念しましたけれど、このブログでも書いているゴルフとかそれ以外にも
幾つか今後の人生で命ある限り大事に愛してゆきたいものはあります。
何だか無言の励ましをもらったような気持にもなれました)
後半のステージの途中で司会の方のコメントがありました。
実はこのステージに上がる予定にしていたあるベーシストの方(僕はダンモで
この方の後輩にあたるのですが当時からいわば伝説的なベーシストでした)が
先月9月に急逝された、と。
同じように”この50周年の記念すべき日に間に合わずにお亡くなりになってしまった”
多くのOBの方々の名前も読み上げられていました。
僕ももしかしたら間に合わない一人になっていたかもしれない、 平均余命13か月
でしたから昨年のどこかでこの世から去っていたかもしれない、と思うと
こうして元気にこの記念的な場所に間に合わせていただけた、という事に
もう何と表現していいのか分からず、、、
昨日は何年もご無沙汰をしている人達、中には本当に30年ぶりくらいにお会いする
人達もいましたし、本当はコンサートの後の夜の祝賀会にも参加はしたかったのですが
やはり今は闘病中の身で養生を大事にしなくてはいけないのでコンサートの終演間際に
帰途に着きました。
何だか気づいたら涙で顔を濡らしまくりのひと時でした。
ダンモがOB会、現役含め今後もずっと繁栄して100周年を迎える日が来ることを
祈念しています。
よろしければこのブログの読者になっていただければ幸いです。