今回のCancer Control Society渡米の最終プログラムは一昨日のメキシコ
クリニックツアーでした。
サンディエゴからバスでピックアップしてもらいメキシコ入り。
周りの風景や空気がガラッと変わったような感じです。
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訪問したのは5つのクリニック。
IBC(International BioCare Hospital and Clinic)、Rubio Cancer Center、
Hospital Angels, Oasis Hospital、Hope 4 Cancer。
ただ最後の Hope 4 Cancerは到着が18時頃で疲れてしまいパスして
バスの中で休んでいました。
森山理事によると数年前まではゲルソンクリニックなども入って
いたそうです。 ゲルソンはガン代替療法の古典とも言える存在なので
見てみたかったと思います。
写真はIBC。
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どのクリニック/病院も共通しているのは、代替療法と言われるものを
一種類、例えば食事療法だけというようなことでは無く、多角的に
複数の療法を組み合わせて患者の状態や個性に合わせて処方してゆく
という事です。
勉強不足で深い話はできませんが日本と似ていて米国も現代医学界は
手術、抗ガン剤、放射線の3大治療が軸であり代替医療は認可されにくい
状況のようです。とはいっても州ごとに認め始めている動きがある分は
日本より進んでいるのでしょう。
そしてメキシコの医療特区ではそういう規制から大幅に踏み出して
代替医療を公に患者に施す事ができるようです。
訪問したクリニックでは以下のようなものを組み合わせている所が
多かったです。
食事/栄養、解毒、免疫療法、自然療法、温熱療法、IPT、幹細胞、
オゾン、ビタミンC/E、etc, etc.
全てのクリニックがこれらを全て取り入れているわけではなく、
それぞれの特色を出しながら組み合わせ、かつその中で強力な
療法を打ち出して特色をアピールしていました。
例えば、IBCなら血液を温める療法とか、Rubioなら免疫療法と
幹細胞の組み合わせとか、Oasisなら統合治療(IRTという名前を
付けていた)と少量抗ガン剤の組み合わせとか、、、
他のクリニックと趣きが違ったのがAngelsでここはとても大きな
ビルで総合病院のような趣き、そしてここでは現代医療と代替医療の
療法を取り入れ手術も放射線も抗ガン剤もやりながら種々の
代替医療をやっている新しい病院です。

どこのクリニックも患者さんは数週間単位で滞在し治療を受けます。
その期間や回数はクリニックによっても患者さんによってもマチマチです。
共通して言えるのはガンは自分が作り出した慢性の代謝病であり
自分の体の免疫力を上げること、そして正常な栄養を摂り代謝を促進し
解毒をきちんとやる事を強調していることです。
抗ガン剤を使う場合も少量で用いているようです。
そしてメキシコの温暖でのびやかな環境の中でゆったりと自分と向き合い
ながら治療にあたっていく姿からはガンは死病だというイメージは薄く
穏やかに治ってゆく病気だというイメージが浮き上がってきます。
ステージ4の晩期ガンからの生還率、治癒率もかなり高そうです。
ただ難点と言えなくもないのはかかる費用が100万円単位だという事です。
これを高いと見るか相応と見るかは個人の価値観、そして日本でガン治療に
トータルでかかる費用とのバランスで考えてゆくことでしょう。

最後に日本の現状と比べて僕が感じたことを書きます。
今の日本で一気にここまでいくのはとても難しいでしょう。
日本からメキシコのクリニックに渡航し治療を受けることはできるそうですが
それができる患者さんは少ないと思います。
今の日本の病院、医師はここまでやれることは無理でも(という意味は
あと数十年は起こりそうも無い、という意味で書いています)、医師が
食事療法の意味を認め今の3大治療に食事療法を併用する事を勧め、
抗ガン剤も患者の体が疲弊しすぎない少量処方などで治療にあたれば
日本のガン患者は激減しガン死亡者も激減するだろう、ということです。
僕は済陽高穂先生はその先駆けだと思いますが、それが当たり前になる
時代が1年でも早く来ることを願っています。


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