僕は2009年8月に胃癌が見つかり9月の検査でリンパ節と肝臓への

転移が見つかりました。  4期癌、 いわゆる晩期ガンで末期ガンの

少し手前とでも言うステージなのでしょう。

ここまで進むとガンは転移先以外にも血液とかリンパ液によって運ばれ

そこで育っている全身病というべき状態だというのもその時に知らされました。

主治医からは手術も放射線も使えないし、抗がん剤治療しかないのだけれど

それも現状維持がせいぜいの延命治療であり僕のような症状だと

平均余命13か月だと説明を受けました。

それが現代医学の限界だということです。

早期なら手術で取ることもできる、けれど生活習慣などを変えなければ

かなりの患者が再発をしてしまう、そして再発すると完治はとても難しい、、、

そして日本人は1/2がガンになり1/3がガンで死亡しているというとても厳しい

現実。

 

しかし僕は済陽高穂先生を知り先生のクリニックの門を叩き抗がん剤と食事療法の

 

併用という道を選びました。  先生の臨床データ(エビデンス)は66%以上の

奏効率でしたので選ぶ価値は十分すぎるほどあると思いました。

そしてその効果は3か月ほどで明らかに出始めガンは縮小を続けています。

アナログ的にガンを小さくしてゆくのは時間もかかりますしその間ずっと食事療法も

きちんと続ける必要がありますが、1年半を超えた今、肝臓はMRIでも消失し

胃も1/4~1/5以下になりリンパ節も1/3になっています。

そして平均余命の13か月を7か月超えて体力も気力もあり病人には見えない状態で

いられます。

 

代替療法は世の中に沢山あり玉石混合と思えます。

 

だからどれがどれだけいいのかよく分からないというのも事実だと思います。

第4の医療の候補とまで呼ばれるものもあるし健康食品的なものもあるし

心の持ちようを強調するものもあります。

どれもがまるっきり効果が無いということは無いのだろうとも思うのですがガン治療の

中心に据えるほどのものということになるとかなり限られてくるのだと思えます。

中には高額な健康食品を買わされるだけという危惧を抱かせるケースもきっと多いのでしょう。

 

また僕の経験からすると”これだけ一つやっておけば問題無し”というものもおそらくは

 

無いのだろうと思います。

何事も原因があり結果があるのだけれど、問題解決には応急処置もあり根本処置もあり

色々とあるもの事実でしょう。

 

けれどガン治療に(そしてガン以外にも)食事療法ははっきりとした強い効果を持っている、

 

とも強く信じます。  

ただガンになった患者さんやご家族は急に訪れたこの難病にどの食事療法がいいのかも

十分に情報が無かったという面もあるのでしょう。

僕の今までの見聞からすると、済陽先生の本は一昨年くらいから書店でたくさん並んでいて

実際に手に取った方も相当いらっしゃる筈、そして一度ならず試してみた方も相当

いらっしゃると思います。

また森山理事の率いるがんコントロール協会でも食事・栄養指導をされていて多くの

患者さんが相談されているようです。 

しかし残念ながら継続できる人はあまり多くなく、そして病状を悪化させている方がとても

多いように受け止めています。

その多くの方々はおそらく食事療法をきちんと取り組んで病状が好転している例を見聞き

しているのでしょうけれどやはり取り入れられない、続けられない、ということも多いのでしょうね。

 

ガン治療は個人差もありカスタムメードの時代だそうですし、それでなくてもその人の

 

人生観につながる所もあるので、食べたいもの、飲みたいものを我慢する生き方はしたくない、

と言われればそれは尊重すべきことでしょう。

けれど片方では病状が悪化し手術で臓器をいくつも取られたりという面もありかなり厳しい

展開になる人も少なくない筈。 また抗がん剤も多量に使用することになり副作用で体を

苦しめることになることも多いと聞いています。

 

最後は個人の選択だし価値観の問題だと思うので是非を問うつもりはないのです。

 

ただ食事療法は明らかに効果があると思うし一生厳しくやる必要はなく半年、1年、1年半、2年と

様子を見て症状がよくなってゆけば指導者と相談してコントロールしてゆけばいいと思うのです。

何故続けられない人が多いのだろうか、とよく考えてしまいます。

10人いたら10人、とは考えていません。  けれど今はきっと続けられる人はとても少ないはず。

 

済陽先生にお聞きしたらアメリカなどでは病院でも食事療法を勧めるそうです。

 

でも日本の病院の栄養サポートチームは食事療法には根拠が無いと一蹴します。

(以前に関連記事を書きました)

もし日本の医師が患者さんに食事療法を勧めて、たとえば1年頑張ってみようね、などと

いう時代が来たら相当ガンで死ぬ人が減るのではないか、と最近よく考えています。

 

こんな拙い文章で書ききれないくらい大きなことなんだと思っていますが、何か今の日本の

 

状況が悲しくなって考えざるをえません。

ガン保険なども日本人の1/2がガンで1/3がガンで死ぬ時代だからこそ備えを万全にと

ガン保険の充実を競っていますが、まずそんなにガンで死んでしまうということがおかしい、と

思わざるをえません。

 

 

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