椎間板ヘルニアの痛みはいつもの三点(腰の痛み、お尻の痛み、ふくらはぎしびれ)。
ですが、
首の痛みと万年肩こりで、肩は左右で厚みが変わるくらいの酷さ。
右と左で、肩の厚みが違う。
昔はそこまでじゃなかったんだけど、年々酷い。
で、いつも通り左を向いて寝た状態のわたしの腰、足の状態をイケメン主任がチェックしていたわけですが。
「肩甲骨周りががちがちですね。ここまできたら相当つらいと思うのでほぐしましょう」
と、ほぐしてくれた。
天使か!
いや、理学療法士さんだった。
ついでに、なぜ肩の厚みが違うのか聞いてみた。
肩こりって血流が悪くてなるわけでしょ?
厚み、って。
しかもどう触っても1センチぐらい左右で違っちゃってるわけ。
こんなことあり得る?
アリエールでしょう、とか生田斗真を登場させている場合じゃない。
「えーとですね、厚みが違うのは筋肉が収縮してぎゅっと盛り上がっている状態だからです。だから、伸ばすと戻ります。今、戻します」
主任、わたしの頭の後ろに立って首から肩にかけて触りながら何かしている。
(多分、伸ばしてくれているのですね。見えないけど)
途中、新しい患者さんがリハビリに来て、何か説明するために「ちょっとすみません」と主任が立ち上がった。
で、説明始めたらしい。
ピキーン。
主任が立ち去ったとたん、首から肩の部分がつりました。
痛い。
こんなところ、つったことない。
つーか、普通はこんな場所、つったりしないと思う。
わたしは大人なので(腹痛編であれだけ叫んでおいてどの口が言うとる、って感じですが)
のたうちまわるほどの痛みではないからと耐えておりました。
主任、おじいちゃんにやさしーく、説明を続けておる。
長い。
痛いぞ。
ピキピキする。
「すみませんでした」
主任が戻ってきた瞬間「ここがつったみたいで痛いです」と場所を押さえて申告。
ちょっと恥ずかしかったけど。
いや、今更「恥ずかしい」とか言ったところで患者だからね。
骨の歪みも筋肉と脂肪のつきかげんもばれてるから。(多分)
「あー、すみません。伸ばし切れてなかったので途中で戻っちゃいましたね」
のんびり優しく言ってるけど、早く治して!
そんなこんなで終了後、肩の厚みが左右同じになっていることに驚く。
首も左側の方が大きかった(太くなっていた)のにスッキリ同じ太さに戻っている!
神ですか~!!!!
「ありがとうございます!すごい!戻ってる!」
万歳三唱、って感じのわたしに控え目に微笑みつつイケメン主任はおしゃった。
「2時間ぐらいで戻っちゃうと思いますけど」
2時間で消える魔法。
いやでもすごいよ。
2時間でも魔法が使えるあなたは凄い。
本物の魔法使いだ。
(制限時間あり)
ちなみにストレッチとかで伸ばすのはは20秒以上しないとあまり効果は感じられないって。
時間が長いほど伸びるけど、やりすぎるともみ返しみたいに痛みになることもあるからあまり長くし過ぎないように。
と、注意されたにもかかわらずやりすぎて次回行った時に主任に「何かやった?」とすぐ言われてしまいました。
「ストレッチ……ちょっと伸ばしすぎたかも」
「でしょうねー。緩み過ぎてます」
相変わらず鋭いツッコミ。
そういえば、主任の魔法は本当に2時間で消えました。
でも、凄くない?